表紙 書籍名  発行情報  コメント 
   日本の塔 文:川添 登
写真:二川 幸夫
昭和30年12月24日発行
発行者:納屋 嘉治
発行所:樺W交社 
昔、大学受験を終え、ホッとした時に読んだものです。前半が写真(モノクロ)、後半が本文になっています。本文はそれぞれにテーマがつけられて書かれています。たとえば「孤高ー法起寺」。取り上げられている塔は、大和の双塔、室生と多武峰、山城の塔、湖南の塔、京洛の二塔。 
   日本の塔 文:濱島 正士
写真:藤本 四八
1996年12月18日発行
発行者:下中 弘
発行所:兜ス凡社 
平凡社のカラー新書セレクション。カラー写真に文が添えられ、構造図なども載っています。巻末に一覧表が載っているので、旅に携行するには最適です。前半は歴史に中の塔ということで時代別の説明があり、後半は日本各地の塔ということで東日本から、中部、近畿、西日本の125基について解説されています。 
   五重塔 作者:幸田 露伴
1927年7月10日第一刷発行
発行者:大塚 信一
発行所:滑笏g書店 
岩波の文庫本です。(緑12−1)あまりにも有名なものですが改めて読み返してみました。棟梁の気概を感じる一冊です・ 
   仏塔巡礼
東国編
西国編
文・写真:長谷川 周
2000年12月20日発行
発行者:河内 義勝
発行所:東京書籍 
撮影行にあたり、もっとも参考にしている本です。 撮影出発の前には必ずこの本に目を通し、アクセスの確認、塔のイメージ・特徴などを頭に入れています。取り上げられている塔は、国宝・重要文化財以外も含めて140基です。2編に分かれていますが、どちらの編にも巻頭に仏塔鑑賞の手引きが書かれており、参考になります。東日本編には、東北地方、関東地方、信越・北陸地方、東海地方、それに滋賀県が加えられています。
   五重塔はなぜ倒れないか 編著者:上田 篤
1996年2月20日発行
発行者:佐藤 隆信
発行所:叶V潮社 
誰でも抱く疑問、世の中では意外と見当はずれなイメージを持っている人が少なくないものです。この本では様々な分野の人が執筆しており、構造の詳しい解説や、科学的な分析も含めて記述されており、とても参考になった一冊です。執筆者は次に方々です。巖慈ト、田中充子、濱島正士、冨島義幸、西澤英和、石川修三、川口衛、阿部優、久徳敏治、木村俊彦、上田篤。 
   蘇る薬師寺西塔 著者:西岡常一、高田後胤、青山 茂
1981年4月1日第一刷発行
発行者:加瀬 房雄
発行所:椛錘v社 
西塔の建設の記録写真2000枚と、宮大工棟梁の西岡常一による解説、と薬師寺管長の高田後胤による西塔の心が対話形式で書かれています。薬師寺を訪ねる方にお勧めしたい一冊です。薬師寺の歴史から、西塔・東塔の関係などがわかります。
   室生寺五重塔
千二百年の生命
 著者:松田 敏行
平成13年4月20日初版発行
発行者:渡辺 超知夫
発行所:祥伝社
台風で損壊した後の復旧の状況も書かれています。室生寺に関すること以外にも、木造建築の古の匠の知恵が紹介されています。構成は、室生寺五重の塔、古都・奈良に息づく悠久の知恵、歴史を映し出す木造建築の魅力、千年後の日本に 文化財を伝えるためにの4章になっています。
   模型 薬師寺東塔  作者:宮上 茂隆
発行所:椛錘v社
 縮尺75分の一の部品が印刷されており、それをカッターで切りぬいて、接着剤で組み立てていきます。紙の特性もあり、少し取扱いに注意が必要ですが塔の構造がよくわかるように構成されています。出来上がると全長47cmになります。トライされてはいかがですか。
   寺院・神社・住宅の見学必携
(総合編)
ー文化遺産としての
建築ー
著者:下村 健治
平成10年10月20日発行
発行者:鎌谷 秀男
発行所:学校法人修成学園
販売:コロナ社 
 文化財建築物を理解するにはとても参考になる本です。構造や特徴がとてもわかりやすく図解され、説明されています。特に建築の用語に振り仮名がふってあるのは特に参考になります。今まで自己流で読んできたことを恥ずかしく思います。これから、いろいろな人と意見交換をしたい方、ぜひ本書を読み、正しい読み方を憶えられることをお勧めします。読み方がわかると、構造の理解も深まります。最近本屋で巡り合った本ですが、もっと早く手にしているとよかったと思います。
   国宝と歴史の旅(8)
 編集人:大村 哲夫
2000年10月10日発行
発行人:山本 信
発行所:朝日新聞社
朝日百科 日本の国宝のべっさつのNO.8です。写真も美しく、解説も簡潔で十分。塔巡りの入門の方には格好の一冊だと思います。ただし、ページ数の制限もあり、多くの塔が載っているわけではありません。日本の塔一覧のページがあり、指定の種別(国宝か重要文化財)、寺社名、時代、年代、所在地が書かれていますのでこれ一冊でも塔巡り制覇は可能かと思います。 
   古寺建築入門 文:工藤 主章
写真:渡辺 義雄
1984年6月20日第一刷発行
発行所:岩波書店 
IWANAMI GRAPHICS No.22です。大和地方の 建築物を素材にして、構造や意匠について、豊富な写真をまじえて説明されています。解説文の用語に振り仮名があるのも助かります。構成は、屋根の形式、建築の種類、建築の様式、建築の細部、伽藍配置となっています。タイトルの通り入門者には必要十分な本ですが、ある程度熱をもって読まないと効果が期待できないかもしれません。
   原色日本の美術
第2巻 
法隆寺
 著者:久野 健、鈴木 嘉吉
昭和41年12月5日初版発行
発行者:相賀 徹夫
発行所:鰹ャ学館
シリーズものの一冊です。 凸版印刷のグラビア技術が発揮され、すばらしい大判の写真が載っています。内容的には塔は一部分ですが、法隆寺のほか法起寺も載っています。
   原色日本の美術
第3巻 
奈良の寺院と天平彫刻
 著者:浅野 清、毛利 久
昭和41年10月5日初版発行
発行者:相賀 徹夫
発行所:鰹ャ学館
シリーズものの一冊です。紹介されている塔は、醍醐寺、東寺、室生寺。 
   原色日本の美術
第5巻 
密教寺院と貞観彫刻
 著者:倉田 文作
昭和42年6月15日初版発行
発行者:相賀 徹夫
発行所:鰹ャ学館
シリーズものの一冊です。紹介されている塔は、興福寺、薬師寺東塔、海竜王寺、當麻寺。 
   重要文化財 14
建造物 V 社寺
 監修:文部省文化庁昭和49年3月20日発行
編集:毎日新聞社「重要文化財」委員会事務局
発行所:毎日新聞社
 多宝塔を含め、300の塔の写真と簡単なコメントが添えられています。写真は小さく、大半はモノクロですが、文化庁監修の貴重な一冊です。巻末に平面図が多く載っているのは、他書にない貴重な資料です。