2006/06/26
String Code
Mizz Code Basics 03
「紐のコード」です。 ただの s (小文字) です。バカにしている分けではありません。絵も何が何だか呆気に取られたことかと思いますが、紐ですから、こんなもんでしょう。紐があるということなのです。ふざけている分けでもありません。
このsは最初の紐の状態を表す他に、省略記号として、いろいろな紐を総称してsと書くこともあります。実際に綾取りを取って行けば、各工程ごとに、現れるそれらの紐のそれぞれに新しい名称を付します。sだけで、済むはずはありません。でもこうして、手と指と紐が揃えば、綾取りが始められます。準備完了です。
下には、指のコード図があります。手、指、紐のコードは、綾取りのコードの絶対的な記号です。しっかり覚えて、書けるようにしてください。言われるまでもなく、あまりに当然な記号なので、忘れるはずもないものです。覚えるというほどの物ではないでしょう。忘れようにも、覚えていないでも、忘れないでしょう。完璧でしょう。
紐と言っていますが、その時の勝手で、紐と云ったり、糸と云ったり、ループと言ったりしています。区別をしている分けではありません。なんとなく、まずは紐と言い、細かな部分では糸といい、紐の輪だからループといったり、指に掛かっている紐をその指のループと言ったり、適当に用いています。あまり気にしないでください。
なんで、綾取りはループ(紐の輪)を使うのでしょう。いろいろやってみれば、輪の必要もありませんし、結び目のある紐を使ったり、何本かの紐を組み合わせたり、最初から輪を絡ませた複雑輪を作って、取る方法もあることがわかります。でも基本形は紐の輪(ループ)だなあと、思いました。なにが輪の理由なのかと言えば、取りやすく、形にしやすく、また元に簡単に戻しやすく、繰り返し性能が抜群だからです。他の人にも取って貰えるのも輪だから簡単なのです。
輪でない一本の紐から形を取るというのも、簡単に出来そうに思うでしょうが、結構大変な作業のはずです。たまには、形を見て、一本の紐で真似てつくり、最後に結んで、形を完成させた上で、ほどきながら、取り方の逆をメモしたりすることもありますが、普通はやらないでしょう。解体メモが出来たとしても取れない方が多いのです。それに時間は掛かり、再現性は低く、他の人に形を伝えるにも面倒この上ないでしょう。輪は人間の歴史から生まれた智恵の結晶なのです。綾取りが人と人の間で成立している根幹的理由の一つなのです。
L and/or R (Hand)
L0〜L6
(Left Fingers, Wrist and Palm)
R0〜R6
(Right Fingers, Wrist and Palm)
s (String)
(mizz code)
mizzstring
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