2006/07/18
String Name at base
Mizz Code Basics 14
「紐の名前 base の場合」です。 1 1-5,s
2 R2,p/
3 L2,2p/
と糸を飛ばせば、この図となります。前回の宿題の解答でもありますが、間違えようもないでしょう。各糸名は絵のようになるのは、お分かり頂いていると思います。いかがでしょう。 糸名は、左手を目的地側として見た場合で示しており、左手の各糸名はL がなく、右手側の糸にはRはありませんが、/ 記号を付けて表示しています。もし、右手が目的地となっている場合は、/は左手の糸に付き、右手の糸には単に糸名のみとなるのも、ご理解頂いているでしょうか。
ここまでの3つのステップで作った形を、特別に「base」(ベース)と名付けています。また、ステップ3 のコードの後ろに[base]と書いてありますが、ここまでとれば [base]という形になっていますという表示です。形表示の方法です。この[ ]名によって、すでに予め分かっている形になることを確認できるのです。また途中形として確認用にも使います。
ベースと名付けているのは、様々な形の出発点としている形だからなのです。多くの形は、このベース形から出発します。そのため、ここまでの3 ステップを省略して共通の出発形から書くことができるのです。世界中の多くの形は、この形から始めることができます。国際綾取り協会ではこの形を Position A と呼んで、これを出発点としています。ここは世界共通仕様をそのまま用いています。名前が違いますが、マイズコードには理由があるからです。
1 1-5,s
2 R2,p/
3 L2,2p/ [base]
と取って、この形になっていますが、ステップ3で、目的地L2に、糸を飛ばす時、飛ばす糸はいくつも選択することができます。下の絵で単純に数えれば、L側には指に2ループ、各指に掛かる4本の糸、R側には3本のループ、指に4本、手のひらに3箇所の糸、計16本の糸が選択可能です。L2,2p/ と飛ばさない限りは base にはなりませんが、これは、全選択肢の僅かの1/16のものなのです。全てがそれなりの形になるかは、保証はありませんが、いろいろやってみると、それなりに有用なものもあるはずです。もし、
1 1-5,s
2 R2,p/
3 L2,3p/
と飛ばすこともその選択肢の一つです。(同じように見えますが、L2,2p/ の前のとは違っているのです。確認してください。)出来た形は変てこなのですが、base とは別の出発形として有用なのです。名前は base off と呼びます。ここが、マイズコードの味噌で、base、base off、とbase のバリエーションがあるからなのです。改めて出発形を説明しますので、ここでは、こんな所で済ませて置きます。
かなりコードの解説も進んできました。糸が増えてくれば、次のステップでの糸の選択肢は飛躍的に増大します。糸名を確定することが、マイズコードを書く上で、非常に重要であることが分かって来たと思います。糸名をしっかり確定できるように、復習しておいてください。とはいっても、この程度ならその必要もないでしょうけれど。
また、下の絵と上の絵を比べると、糸名の表し方が違っています。この正統LR 表示のものと、簡略 LRなし、/使用の表し方をもう一度しっかり確認しておいてください。とはいっても、別に混乱するものでもないでしょう。すっかり自明のものと言う程度のものです。
次回は、base から、次のステップ R2 としたものです。base から R2 という外しのコードを加えたら、どのような結果となるかです。宿題です。下の絵になるんじゃないのと思いますか。とんでもありません。やってみてください。さて糸名はどうでしょう。次回をぜひ見てください。
String Name at
1 1-5,s
2 R2,p/
3 L2,2p/ [base](mizz code)
mizzstring
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