2006/08/17
Over Path Code
Mizz Code Basics 29
「オーバーパス コード」です。
まず、L5,(2a)5a というアンダーパスコードを含むステップコードの場合の飛ばし経路を左の絵で示しています。これはもうすでにご存じのものです。でも、やっている内に、右の絵のような経路で糸を飛ばすこともできるのに、と思ったことでしょう。さて、その場合、どのようにコードを書くのかが問題です。
2b はデフォルトパスですが、2aではデフォルトパスではどうにもなりません。一旦オーバーパスしてから、2aの下をくぐらせて、L5 に持って行かなければなりません。ここで、デフォルトのオーバーパスではない、 (ターン)オーバーパスが登場するのです。
*(アステリスク記号)を使って、L5,(2a*)5a と書くのです。これで、5aの糸が、2bをデフォルトオーバーパスして、2aをオーバーパスした上で、2aの下をくぐり、以下2bをデフォルトのオーバーパスで L5 に行くことを表すのです。仮に詳細にすべてのパスを書くとしたら、
L5,(2b default-over (2a) 2a default-over 2b default-over)5a と糸側から、目的地へ、の順で経路が書けるかと思いますが、これを簡単に、L5,(2a*)5a と書けば、この内容全てが示せるのです。
この絵の場合、2a デフォルト オーバーパスと2aのアンダーパスを一組にして、(2a*) のように簡単に表記することで、この経路を示すことができるのです。かくて、オーバーパス コードがあるのですから、単純に越えたり、くぐったり、越えてくぐったりする経路が示せることになったのです。かくて、飛ばし経路の選択肢は飛躍的に多くなったのです。何回も越えたり、くぐった、越えてくぐったりも出来ますが、経路は複雑、糸の絡みも複雑重層となり、結果としてこんがらがった宇宙取りになる可能性もあるわけで、単に沢山やればいいってえもんでもありません。
次回はオーバーパス コードによる形を練習します。
Over Path Code (mizz code)
0 base
1 L5,(2a*)5a
mizzstring
このマイズコード解説シリーズについては、 ホームページで見られるようにしました。ただし、英文のコメントから絵を見るというものです。バックナンバーを見るよりは、簡単明瞭に確認できるかも、ということです。英文の修正、表現の向上にご協力頂ければ、ありがたいところです。
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