2006/08/23
X Heart upside down
Mizz Code Basics 32
「X ハート 天地逆」です。
前々回の X ハートの、さかさま版です。下にX ハートが置いてありますので、見ればその天地逆が分かるでしょう。このアンダーパスコードの長い経路を辿って、形をつくり出してください。ステップ1のマルチパスは、1b の糸を L1 に飛ばすのですが、経路は3パス、しかもオーバーパスもあるという、複雑なパスなのです。まず2aをくぐり、2bをオーバーパスして、回り込んで、もう一度 1aをくぐるという順で飛ばすのです。糸側から、目的地への順で飛ばす様にと、コードは書いてあるのです。
取った形を回転(3軸ありますがその内の2軸で)させれば、天地逆ではない、天地順となるのは明らかですが、詳細に比較すれば、もしかしたら糸の前後(上下)が違っているかも知れません。調べてはいませんが、立体ですから、3軸の回転が存在します。回転させれば似たような形の糸がかり違いか、または完全一致となる可能性がいつでもあることもお分かりいただけたでしょう。が、コードの方から、天地逆形をつくり出すのもまた、綾取りの面白いところなのです。英文では、a-look like figure と呼んでいます。日本語なら、糸がかり違いの同形とかいうのかどうか。
わざわざ天地逆を楽しんだのは、そのマルチパスの為です。マルチパスということになれば、アンダー・オーバーであろうとなかろうと沢山存在できるのは自明の理です。無限の形というものが存在していると、感じないはずはないでしょう。生涯懸けても、その全てを試みる、探究することは出来ない話なのです。全世界の大勢が勝手にやってみた結果こそ、その一部にしか当たらないのです。
しかも俳句と同じで、5 7 5の文字の組み合わせで、無限の句が創作されていますが、その句が人に感銘を与えるかどうかは、並べた人のセンスの問題でもあるのです。綾取りとて、いい形となるかどうかは、取った人のセンスによる他ないのです。ある人が捨てた形でも、別の人に取っては、面白い形足り得るのです。世界の綾取りの中で、人に知られている形は結構多いのですが、無限から見れば、たわいないものでしかないのです。人間の将来において、如何なる形が登場するかは、いつでも世界の楽しみでもあるのです。
マイズコードは、その創作の手がかりを持っています。簡単なコードですから、コード上での創作もあり得るのです。これはパソコンで文字の組み合わせを見るよりは、より創造的な道具足り得ていると作者は自負しております。コードはまだ始まったばかりです。この先様々なコードも考えられるはずです。世界を楽しませて見てください。
X Heart upside down (mizz code)
0 base
1 L1,(2a 2b* 2a)1b
2 L5,(2a)5a
3 2
4 R5,1b
5 R1,5a
6 SPR & arrange
mizzstring
このマイズコード解説シリーズについては、 ホームページで見られるようにしました。ただし、英文のコメントから絵を見るというものです。バックナンバーを見るよりは、簡単明瞭に確認できるかも、ということです。英文の修正、表現の向上にご協力頂ければ、ありがたいところです。
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