2006/10/02
Another Diamonds 7 Net
Mizz Code Basics 52

「もう一つの ダイヤモンド 7 ネット」です。
正統ダイヤモンド7 ネットと比べれば、異端の7 ネットなのですが、そこは形の不揃いなど何の問題にもならない、ダイヤモンド群です。下に正統ものの絵を置きましたので、心行くまで比べて見てください。
このもう一つの 7 ネットは、5 ネットからの取りなのです。コードを見れば、途中形の名前が[ ]書きで、ステップ5にあるでしょ。

さて、絵の下の長い英文が気になるでしょう。見れば、"1 kick" とか "5 kick" とかというのが、目に止まったでしょう。マイズコードでは、取りの一繋がりのコード群をニックネームを付けて呼んでいるものがあります。まずはbase そして 2R と言うのがありました。そして、kick と言うのがあるのです。絵の上にあるコードには、kick という文字はないのですが、これらのコードの一群が kick というものなのです。

これが、ダイヤモンドを取る上での、基本的なコードとなるのです。ダイヤモンド 5 ネットを取った後のステップ6-8のコード群を、 1 kick と呼ぶのです。ここにはありませんが、同様の (1)2.3,(5bi)5bo (2)5 (3)5T2 というコード群を 5 kick とよぶのです。

このkick コードは一般化して、一番外側の糸 とその次の糸(一番外側から見て、一番近い内側の糸)との関係で取る場合を全て含むとしています。一番外側の糸は大抵は、1a とか 1ao 5b とか 5bo ですぐに決まるでしょう。その次の糸は、1b 1ai 5a 5bi とかになるでしょう。そして、(1)3.2,(次の糸)1に掛かる一番外側の糸 (2)1 (3)1T3 というのが、1 kick の定義です。同様、(1)2.3,(次の糸)5に掛かる一番外側の糸 (2)5 (3)5T2 というのが、5 kick の定義となります。

何故 kick としたのか聞きたいでしょう。あたかも、二番目(次)の糸を、一番外側の糸が、さらに外に蹴り出したかのようになり、一番外側の糸に内側の糸が掛かって、しかも元の糸名が消失して、ダイヤモンド形に掛かるからなのです。別名ダイヤモンド キックとも云う理由です。

一番外側の糸を、この時、キック ライン と言い、次の糸を ターゲット ラインと言います。ターゲットラインをキックラインが蹴り出して、ターゲットラインがダイヤ形になり、キックラインが再び元の指に納まるからです。納まる指とその一番外側の糸が決まるため、1 とか 5 とかを付けて、1 kickとか 5 kick とか云うのです。kick というニックネームを使ってこのコードを書けば、下のようにも書けるわけです。ぜひ、必須コードとして、覚えて、使えるようにしてください。下の絵のステップ1-3は、似てはいますが、5 kick ではありません。一番外側の糸は5b と同じものですが、2b は次の糸ではないからです。ここでは、次の糸は、5a なのですから。意味が理解できましたでしょうか。



Another Diamonds 7 Net (mizz code)

0 base
1 5ba
2 1ba
3 1,5a
4 5,1b
5 2R [Diamonds 5 Net]
6 1 kick
7 SPR & arrange




mizzstring








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このマイズコード解説シリーズについては、
ホームページで見られるようにしました。ただし、英文のコメントから絵を見るというものです。バックナンバーを見るよりは、簡単明瞭に確認できるかも、ということです。英文の修正、表現の向上にご協力頂ければ、ありがたいところです。