2006/11/09
X Parallel
Mizz Code Basics 71
「平行線のX (箱入り)」です。
この形を、知らない人はいないという形でしょう。多分世界中で、綾取りの形として、超常識的な馴染みの形の一つでしょう。日本ならば、何人かで、順に形の連続取りをして、その順の中でこの形を取り、ここから、次の形へと取り次いで行って、また最初に戻ったり、途中形に転じたりで、取りを失敗するまで続くゲームを楽しんだはずです。
「川」「網」「鼓」「魚」「川」と続く連続取りです。この平行線のX 箱は、この中の「網」(田と言う人もいます)の形です。無理に複雑な取りを試みたくなるものですが、なかなか成功せず、決まりきった形を取り次ぐものになっています。
ところで、コードを見てください。僅か2ステップしかありません。(3行です。)でも 0 paris というのが登場しました。base という開始形の一部にひねりのコードを追加したものが、paris という開始形なのです。上の方にbase とparis を並べて見られるようにしてありますので、各取り方を比べて貰えば、開始形のparis(パリ)がいかなるものか理解して貰えるものと思います。開始形「パリ」を利用すれば、極めて簡単にこの形となります。(但し同形糸違いですが。)
ですが、これでは、「川」から取り回す綾取り遊びに、途中から強引に飛び込む形になりますので、この伝統の遊びに我が物顔で割ってはいるのは賛成しかねるものです。伝統は伝統、マイズコードはマイズコードですから、お互いにそれぞれで楽しむのが賢い方法でしょう。
多くの方は、伝統の取り方を知っていらっしゃるでしょう。でも始めてリンクの文章を読まれる方は、取れるまでには、多少苦労されるでしょう。一方マイズコードが分かっている方は、マイズコードで立ちどころに取れるでしょう。でもマイズコードを知らない人は、これまた、どうにもならないでしょうね。でも3行は魅力でしょう。伝統の取り方をマイズコードで書いたらどうなるのかと思う方、ぜひ試みてください。
次回は、開始形 パリからナバホ取りで取る形です。Paris を覚えてください。この名前は、覚えやすいでしょう。忘れないでしょう。どうしてこのような名前を付けたのかと問われても、カラスの勝手みたいなものです。
X Parallel (mizz code)
0 paris
1 1-5,2
2 SPR & arrange
mizzstring
このマイズコード解説シリーズについては、 ホームページで見られるようにしました。ただし、英文のコメントから絵を見るというものです。バックナンバーを見るよりは、簡単明瞭に確認できるかも、ということです。英文の修正、表現の向上にご協力頂ければ、ありがたいところです。
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