2006/11/21
Names of End Style
Mizz Code Basics 77
「ダイヤモンドの両端の形」です。
偶数個のダイヤモンド 開 と言う形はもうお分かりのことと思います。開というのは両端でp の糸が無い形のことです。この図では、一番上の形となる両端形を言います。箱入りというのも、もうすでに使っていますので、知っているでしょう。二番目絵のように、両端にp の糸( ここでは2本ですが、1本でも箱なのです。)があるものを言います。
この二つは、いずれも偶数ダイヤモンドとなります。奇数ダイヤモンドはこの両端形ではとれないのです。三番目はhalf Boxという名前の両端形です。左右逆でも名前は同じです。必要なら、箱側にLとかR とかを付けて示すものとします。絵の場合は、R Half Box 右半箱と呼びます。
半箱のダイヤモンドは見てお分かりのように、3個です。偶数ダイヤモンドは取れないのです。奇数ダイヤモンドとするには、この半箱端とすれば、何個のものでも取れるというものです。こういった両端形を含めれば、如何なる数のダイヤモンドでも取れるということになります。かつ途中のクロスオーバー(交差)が基本ですが、様々なクロスや蛇絡みが入っているものも含めても、両端形との関係で、偶数・奇数ダイヤモンドとなるのではないかと思っています。機会があったら、ぜひ実証してください。あるいは、両端形とは無関係に取れるのかもしれません。
こうした考察は、沢山、いろいろと取ることでしか、頭脳も働かないでしょう。沢山取って見れば、数理的な考察も可能になって来るというものです。それに、中に入る様々な形があるはずですから、場合によっては、奇数ダイヤモンド開何とか付きというのがあるやもしれません。なにもこうした課題を解決するのが綾取りではありませんが、このような形との関連で考えて見るというのも、綾取りの面白さなのです。結びめ理論的な世界でもあり、一筆描きとか、同形糸違いの世界の追及といったこともあるのです。
いや、なにをおっしゃいますか、奇数ダイヤモンド開もとれるのです。という方がおられましたら、私も兜を脱ぎます。ぜひお教え賜りたく、頭を低くして、門下で修行させていただきます。もっとも歳ですから、とんでも弟子程度にてお許しをいただかなくてはなりません。勘弁に近い形。
次回は、(とんでも)偶数ダイヤモンドネットです。ダイヤモンドネットの偶数ものというのもなかなかお目にかかれない代物なのです。
Names of End Style (mizz code)
open
box
half box
mizzstring
次回の絵を、すぐ見たい方は mizzブログ。
このマイズコード解説シリーズについては、 ホームページで見られるようにしました。ただし、英文のコメントから絵を見るというものです。バックナンバーを見るよりは、簡単明瞭に確認できるかも、ということです。英文の修正、表現の向上にご協力頂ければ、ありがたいところです。
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