2006/11/29
Rotation Code
Mizz Code Basics 81
「形の回転(3軸)」です。
さて、1と5に糸が掛かる形で取っていれば、そしてディスプレー ポジションとすれば、絵のように、x y zの3軸が想定されます。下の絵の、雪だるまがやって来たでは、z軸での回転 反時計回りで90度の回転で、その前の山とトンネルから、このような形が得られました。
この他にもx軸回転、y軸回転で形を回転させて、違った形にすることができます。絵にその説明と各回転のコードがあります。それぞれの軸で、対称形の場合は、回転させても形は変わらないのですが、糸違い(糸の前後の重なり合いが違っているもの)形が表れます。非対称であれば、逆さになったり、左右逆転したりします。z軸の回転は、90度づつなので、取れている形とは大きく違った展開があります。もっともさらに、90度回転させれば上下逆さの形になり、4回90度づつ回せば、元の形に戻ります。
もっとも、回せば形が決まるかというと、単純ではありません。その形や糸の掛かっている状況によります。いい形になるという保証も例によってありはしません。この回転の効用の一つは、同形糸違い (look-a-like)の形をつくり出す場合です。これは大半は取れるでしょう。また、回転させた後で、さらに取り進んで見ることです。糸の状況を見ていれば、形を安定させる方法も気がつくことになります。
偶然面白い形が逆さまで取れている場合は、当然指への飛ばしの順序を変えれば、正しい方向で取れる可能性は十分にありますが、回転させて始末する方法もあるということです。
ここに示した回転コードは、それぞれ回転方向と角度を規定しているものです。X rotation とコードを書けば、その具体的内容コードは、ここにある通りのものを意味します。ニックネームで回転を表すことができます。もし270度回転のZ rotation を行う場合ならば、Z rotation [3] と書く事になります。
適当取りに、回転を組み合わせて、試行錯誤してみてください。私もこの回転はいろいろ試してはいますが、回転で取るのではなく、回転させて見ると、回転させなくても取れる方法が見えてくるものです。今のところはそんな活用コードといったところです。なにか新しい展開がありそうでしたら、ぜひ教えてください。 次回の形は涙の峠越えというものです。あるコードの説明のための準備形です。なんの変哲もない単純コードの形をまず取って頂くというものです。
Rotation Code (mizz code)
X rotation
1 2T1
2 1,(s)5b
3 5
4 5,2
Y rotation
1 L2T1/
2 L4T5/
3 R1,1a/
4 R5,5b/
5 L1
6 L5
7 L1,2
8 L5,4
9 R1ba
10 R5ab
Z rotation
1 L2,1
2 L1,1/
3 R1,5
4 R5,5/
5 L5,2
mizzstring
次回の絵を、すぐ見たい方は mizzブログ。
このマイズコード解説シリーズについては、 ホームページで見られるようにしました。ただし、英文のコメントから絵を見るというものです。バックナンバーを見るよりは、簡単明瞭に確認できるかも、ということです。英文の修正、表現の向上にご協力頂ければ、ありがたいところです。
|