市販FMトランシーバの改造





改造に適したトランシーバ

アマチュア無線用に開発されたトランシーバは連続使用に耐えられるようには設計されていません。
せいぜいデューティーは30%程度でしょうか。  平均で20%と考えておいたほうが無難です。
レピータでの使用にあたっては、これを100%と考える必要があります。
トランシーバの多くがパワーモジュールを使っていますが、これは意外と効率が悪く相当量の発熱をします。 連続使用ではトランジスタのジャンクション温度が異常に上がってしまいます。 このジャンクション温度を極端に上げないためには大きな放熱量が必要なのです。 
各社のトランシーバにはハイパワー仕様のものが出回っています。 25や35W仕様のものは当然発熱を防ぐために大きな放熱板を持っています。 一般的な使用条件では自然空冷ですが、これに強制空冷を加えてやります。
35W機を10Wで使用する場合は電力効率は落ちますがそれでも大きな放熱板を持っていることから発熱を抑えられます。
そこに強制空冷を加えれば十分10Wで100%デューティーで使えます。
空冷ファンには秋葉原で安価で売られている薄型のコンピュータ用のDC12V用のものが使えます。


現在までの実験の結果で使用に耐えられたものは以下のものです。
YAESU FT−712・712H
YAESU FT−4900H
YAESU FTー715H
あるメーカーのものは強制空冷で放熱させてもジャンクション温度が下がらず使用不可でした。


改造の基本

主たる改造としては受信機から2つの信号を取り出すことです

@  スケルチBUSY信号
(スケルチがBUSY状態になったことを示す信号)

A トーンディテクタ信号
(トーンを受けた時の出るディテクタ信号)


YAESU 製トランシーバでの信号の取り出し方。

スケルチビジー信号の取り出し方
YAESUの無線機は基板をジャンパーすることによって8ピンのマイク端子Dにスケルチのビジー信号を取り出せます。

FT−712  正面コントロール基板のマイク近くにある端子の
16番をブリッジする。(17番のブリッジを外す)
FT−715 正面コントロール基板の端子Iをジャンパーする

FT−712/FT−715共
0V(スケルチクローズ)、 5V(スケルチビジー)


トーンディテクト信号の取り出し方
YAESUの無線機ではT−SQLユニットに信号端子があります。

FT−712 T−SQLユニット(FTS−12)のIC(Q01−Mn6520)の
23番ピン(22と23がブリッジされているからハンダは容易です)
FT−715 T−SQLユニットコネクター3番

FT−712/FT−715共同じで
0V(トーンなし)、5V(トーンあり)


改造についてのヒント
各社のトランシーバを改造するのにはまず、8ピンのマイクコネクタを外さなければなりません。
これには特殊な工具が必要です。
双葉工具社(03-3863-0028)製のDJ−05という特殊ドライバーがこれ専用で売られています。
秋葉原ではラジオセンター入口の斎藤機工(03-3255-1551)で扱っています。(定価1,200円)



問い合わせ

この自作レピータに関するお問い合わせは下記にてお願い致します。

ja1kso@jarl.com


FT−712Hで作るレピータ装置

FT−715Hで作るレピータ装置