提言 110
日本のアマチュア無線の終焉
2004−4−4


日本のアマチュア無線の終焉


日本のアマチュア無線の歴史も戦後50年を経た。 世界には未だに多くのパイオニア精神を持ち、いろいろな実験、研究に取り組んでいるアマチュアは多い。  日本においても目立たないが地道に研究を続けている真のアマチュア無線家は多く居る。 しかし、その声とエネルギーを結集し、そういう人達を擁護しなければならないJARLがもはや、そういうポリシーもなければ考えも無いように見えてしまう。
JARLニュースでもJARLという立場でありながら、アマチュア無線家はメーカー製の機械を買って遊べばいいという記事が出るし、レピータ装置もメーカーに製作をお願いするなどという記事が出る始末だ。 また、本来は実験、研究としての意味で許可されているレピータに関しても歌舞遊興の話題でクリアーに使うことに主題を置いているようではもはやアマチュア無線という価値も無い。
JARLは会員に対して積極的に実験、研究ができる環境を整えるための活動をすべきなのにそのような考えはもはや執行部には無いのだろう。
さて、電子タグやPLCという新しい電波の利用が始まり大きな経済効果が期待されている。 まだ始まったばかりでどう展開されていくかは未知数だが、逼迫した周波数環境であればアマチュア無線の周波数を提供することも考えられて当然かも知れない。 JARLの姿を見ていればもはやアマチュア無線というものに社会的価値などあるとは思えない。
青少年の電子、電気通信の興味の提供すらできないJARLである以上もはやこれだけの周波数を割り当てておく意味があるのだろうか。
JARLがアマチュア本来の意識の提起さえできずに、ただメーカーの無線機の販売を増やし、その経済効果を期待するような振舞いをし続けるのであれば、アマチュア無線にとっては逆に不幸なことである。  そういう姿勢を転換する気が無いのであれば、もはやアマチュア無線と言うものを日本に置いておく意味も無いのかも知れない。
それよりも社会のニーズが強まるのであれば殆ど使われていない周波数。 使われていても全く実験、研究に使われていない周波数などを返還することも考えるべきではないだろうか。
総務省は周波数の再配分へ向けて動き出した。 これからはその再配分についての案も出され、パブコメも求められるだろう。  そういう時が来たらアマチュア無線家というか日本国民としてアマチュア無線の周波数帯を他業務への移譲を積極的に提案することにもなるだろう。
私は、JARLが現状のようなことを続けていればそのようなパブコメが出たとき、多くのアマチュアが周波数の返還を提案するという異常な事態が起こると思っている。
勿論私もそういう立場を積極的に表明すると思う。 もう、JARLには期待できないし。

電子タグに関しての意見募集の結果が以下にある。
http://www.soumu.go.jp/s-news/2004/040330_4.html
SAVI及び米国大使館からの意見は国際基準として433MHzでのRFIDの運用を強力に求めている。 アマチュア無線がこれに抗し切れる正当な理由をどれだけ持ち得ているのであろうか。
少なくとも不法局の侵入に対してでさえ、何も出来ないのが現状ならRFIDとの共用においてもそれを容認して何ら変化も無いし今更失うものも無いのではないだろうか。








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