提言 239
結局JARLは変われない
2011−2−26


結局JARLは変われない

今日2月26日からJARLの理事会が開かれる。 いよいよ新社団法人化に向かう大事な年度の予算などが審議される。 昨年の総会そして臨時総会にまつわるゴタゴタが未だに尾をひいている最中の理事会だ。 一部の理事は来年度予算が赤字予算だったら絶対認めないと豪語していたがその当人が理事会直前に議案書が届くまで実情を知らないのではそんなことは到底無理。 間違いなく去年と比べて事業が縮小されるのは僅かだと思う。 人件費や賃借料の削減はあるだろうがこのうち人件費については職員2名の自主退社と1名の転籍で削減されたもので何ら組織が成し遂げた実績ではない。
この退職した職員は夫々ベテランだったがこの組織の実態に愛想が尽きての退職のようだ。 そりゃそうだろう、 誰だって新しく理事になった人間に突然ボーナスは無くすぞ給料は大幅カットなど実情を無視したような発言があれば愛想も尽きるというものだ。
理事会に準備される議案書は400ページにも及ぶという、その多くが特別局等に関するもので全く無駄だ。 そもそも今ではJARLなんかを通さずにそれなりの理由があれば直接総通に申請すれば許可されるのに支部がそしてJARLがその権威を誇示するような意味でしかないものでありわざわざ理事会で審議するようなものなのか。 ある支部では何かあると直ぐに特別局だ。 ただ役員連中が特別局でパイルを楽しみたいだけで他に意味など無い単なるお遊びだ。 この400ページの議案書を作成するのも大幅に減員された事務局だ。 事務量は殆ど減らないのに減員させ給与も減らすなんて言ったら誰だって働く意欲はなくなる。 これを理事連中はわかっているのだろうか。 事務量と言えばレピータもそのひとつだろう。 JARLが監理するレピータは全国で2000局を超えるのではないのか。 5年で再免許が必要だ。 そうすると1年で400局再免許手続きを行う計算になる。 実働200日とすれば毎日2局分の再免許をしなければならない。 実際20人程度に減員された状態でも1人をこのレピータ関係に割り当てなければならない。 特別局、レピータなどはもはやJARLがやるべき仕事では無い様に思うのだが。
昨年財政問題WGというのが作られその結論が来年度の予算に反映されていると聞くが、可笑しなことにこのWGで得られた結論は他の理事に報告される前に予算案に組み込まれているらしい。 不思議なことだ。

昨年の名古屋総会でのゴタゴタそして大阪での臨時総会でのドタバタとなれば組織そのものの存在さえ疑われてしまう。  原会長が辞めるということを条件に臨時総会そして総会を引き受けたのに裏切られたとかでその内情をblogで公開するという恥まで晒している。
さて、我々はアマチュア無線家である。 その価値は電気通信などに興味を持ちそれを実践していくものでありそのベースは技術志向意識である。 そのアマチュア無線家が組織するJARLもまたその意識を持っているのが当然だろう。 ところが今日提案される組織改革では技術研究所の名前が消えそこにあった衛星制御システムも撤去され測定器なども廃棄されるという。。 まだ案の段階で理事会で審議されるのでどう結論が出るかはわからないが、そもそもこういうことが出ること自体この組織の冠に「アマチュア無線」というものは相応しく無くなったということではないのか。  逆に言えば紙のJNや殆どの会員から無視されているような支部などを廃止してでも技術を志向する姿を保つべきではないのだろうか。
何度も書いているがアマチュア無線を構成する年齢を見れば殆ど20歳以下はいない。 特にJARL会員についてはもはや若者という言葉を使える状況ではない。  ご存知のように総務省は事あるごとにJARLに対して若者の科学志向を強めるように活動するようにと勧告しているが全くそれが実現していない。  その本来の目的が遂行できないような組織そして制度など国民、国家にとって無意味な存在だと認識されても仕方ない。 そして総務省もその方向に舵をとるのは当然だ。 既にその動きは出てきている。 もはや若者にとってアマチュア無線は科学技術とは無縁の存在なのだ。  コンピュータそしてロボットなどにその興味は年々変わっている。 ところがJARLはそんな若者の意識の変化など知ろうともしない。 JARLも衛星を打ち上げた過去がある。 その時に集めた寄付もその後は衛星に使われるのではなく他の業務に転用されてまったく衛星には無関心。  JARLができなくなった衛星を今では高校や大学のアマチュア無線とは無関係な子供たちが作り上げそれが実際に宇宙に飛んでいる。 

今更、我々がやっているようなアマチュア無線が社会特に若者が受け入れる環境にはない。 そうなればこの組織を維持発展させていくには我々が変わらなければならないが、JARLにはその意思もなければ意識さえない。 となれば、大げさなこともすることもなくこのまま時代と共に朽ちていけばよい。 多分原さんをはじめ多くの役員はこう思っているに違いない。 何しろ変わろうという姿勢が全く見られないのだから。