提言 93
日本のアマチュア無線は終わったか
2003−12−2

日本のアマチュア無線は終わったか

最近レピータに興味を持ったのでV/UHFをよくワッチしている。 しかし、144/430の実情はもはや法治国家というには程遠い惨憺たる有様だ。
一昔前はこんなひどいものではなかった。
日中は完全に不法局の遊び場と化している。  法の定めるところによって資格試験を受け、、免許申請料そして電波利用料を払って運用しているアマチュア局が不法局に逆に取り締まられているという全く異常な世界となっている。
よく、芝生は手入れを怠ると直ぐに雑草が生えてくると言われる。 芝生は綺麗だが手入れをちょっとでも怠るとそれは見るも無残な状態になる。
今のV/UHFはまさにその状態だろう。  アマチュア局も無線局を開局している以上、不法局を見つけたら法の定めに従って報告をしなければならない。 しかし、これも殆どのアマチュアがやろうとしない。  そして、組織としての力を示すべく結成されたJARLはもはや、その能力さえも無い有様だ。 JARLには監査指導委員という役職の人が全国に500人以上もいる。彼らは、アマチュアの運用を監査、指導するほかにこのような不法局を摘発すべく活動するのも重要な役目である。
しかし、殆どの監査指導委員はまともな活動もせず、ただ委員という名を名誉職のように思っているとしか見えない。
さらに、ひどいのが総務省の監視だろう。  現在はダンプや大型トラックの殆どがCB、パーソナルそしてアマチュア無線機を備えているというのに殆ど取り締まりができていない。
私も毎月何通かの80条報告を行っているが、監視部の探査能力はアマチュアより遥かに劣っているとしか思えない。
TVでも紹介されたDURASだがあれもろくなものではないようだ。 アマチュアバンドのように混信があるような場合には使いものにならないようだ。
あるレピータに恒常的に妨害を与えている局について報告をして、その電波をワッチしても何ヶ月もたっても捕捉できない始末。  結局、我々アマチュアがわざわざ探索して、住所、氏名を報告したのだが、それでも確認ができなかった。  その妨害局を特定するまでに何と半年もかかる始末だ。  さらに、もっと驚くこともある。 あるレピータのアップリンクになにやら信号が24時間常時聞こえてくるので80条報告を行った。 そして、既に半年経ったが依然としてその電波は出っ放し。
いくら監視部に電話しても、今探していると言うばかり。  これも仕方なくアマチュアが出張って見つけてしまった。
驚くのはこれからだ。 
何とその電波の発信源は監視部のある建物から200メートルも離れていない場所なのだ。
この実例から莫大な金を投じて作られているDURASシステムが全く無用なもので金と時間の無駄でしかないのではないのかと思えてくる。
こんなシステムでスパイやその他の国家を転覆させるような輩の通信を捕捉できるのだろうか。

JARLにはもはやアマチュアの権利を守ろうなどという気持ちは無いのだろう。。
このように、JARLも国も不法局に対する認識が無いのであるなら、もはやV/UHFに関しては免許制度など廃止して誰でも自由に電波を出せるようにしたほうがよっぽど国民にメリットがあるのではないだろうか。
こんな状態で技術立国日本の電子技術力の底辺を支えるアマチュアが育ち、発展していくことはないだろう。 そして、21世紀の日本の電子技術はもはや世界をリードするなどということは夢だろう。
JARLそして総務省の責任は大きいことを認識すべきだろう。