Hahn-Banachの定理
Y を実線型空間 X の部分空間、p を X のセミノルムとし、実線型汎関数 : Y
® R
(13-1) | f(x) | |
を満たすとすれば、f は不等式 (13-1)
を満たしたまま定義域を X 全体に拡張できます。正確にいうと、
(13-2a) | g(x) | |
(13-2b) g(x) |
を満たす実線型汎関数 : X
® RHahn-Banach
の定理といいます。
この証明にはZorn
の補題を用います。 Ì Z Ì X : Z
® R
(13-3a) | g(x) | |
(13-3b) g(x) |
を満たすものの組 ( Z, g )
( Y, f )
ÎS
(13-4a) Zo |
(13-4b) go |
と置けば、( Zo , go )
Zorn
の補題により T は極大元 ( Z, g )
¹ X
もし ¹ XÎX \
Z,
yÎZ - yÎZ(13-3a)
と、p に関する三角不等式により
(13-5) g(x) |
すなわち
(13-6) g(x) |
が成り立ちますが、x , y がそれぞれ任意に取れることから
(13-7) sup { g(x) |
が成り立つので、実数 c を
(13-8) sup { g(x) |
を満たすように取ることができます。これは
(13-9) g(x) |
と書き直せますが、 = y = - z(
- z) = - g(z)(
- w) = p(w)
(13-10) |
すなわち
(13-11) | g(z) |
が成り立ちます。そこで任意の ÎZ ¹ 0(13-11)
を = x/t
(13-12) | g(x) |
が成り立ちます。そこで、線型部分空間 1 = Z + R a
= { x + ta | xÎZ , tÎR }1
(13-13) g |
で定義すれば、ÏZ1 + ta1(13-12)
と (13-3a)
により
(13-14) | g |
が成り立つので、(
1111( Z, g )
Hahn-Banach
の定理は証明されました。
次に複素線型空間の場合を考えます。Y を複素線型空間 X の部分空間、p を X のセミノルムとし、複素線型汎関数 : Y
® C(13-1)
を満たすとします。f の実部を j と書けば、j は実線型で
(13-15) f(x) |
及び
(13-16) | |
が成り立ちます。ゆえに実線型空間のHahn-Banach
の定理により、j の X への拡張 y が存在します。正確にいえば
(13-17a) | |
(13-17b) |
を満たす実線型汎関数 y :
X ® R
(13-18) g(x) |
と置けば、g は X で定義された複素線型汎関数で、(13-15)
により f の拡張になっています。さらにこの場合も (13-2a)
が成り立つことを証明しましょう。任意に選んだ ÎX(x)
q とすれば、g は複素線型ですから、
(13-19) g(e |
であり、y は実数値なので (13-18)
により一般に y(z)
= Â(g(z)) = e
x-iq
(13-20) g(e |
が成り立ちます。よって (13-20),(13-17a)
により
(13-21) | g(x) | |
となって (13-2a)
が証明され、複素線型空間の場合でも (13-2)
を満たす複素線型汎関数 :
X ® C