任意の理論 t において、R を命題、x を変数とするとき、理論 t におけるどの記号とも異なる新しい文字 {|}
{|}
R{|}
{ x | R }
これはもちろん命題でも項でもありませんが、もし {|}
また、A を冪項とするとき、A の冒頭の文字 {|}
t 項 T で置き換えて得られる文字列のことを ÎA
(5-1a) | R が命題、x が変数ならば、{ x | R } |
(5-1b) | R が命題、x が変数、T が { x | R } (T | x)R |
ここで定義した冪項は、もちろん正式な項ではありませんし、{|}
Î に至っては記号どころか超数学的な省略記法に過ぎません。しかし、もしも冪項が項であったとすれば、それを変数に代入したり、量化記号の推論規則を用いて「任意の冪項に対して」といった概念が表現できて大変便利です。実際、「任意の冪項 { x | R }
そこで、もとの理論における t 項とは別に、冪項を新しい種類の項に“昇格”させるため、理論 t に、新規に引数が命題の項型量化記号 {|}
Î と、1変項述語記号 tPtP(A)
(5-1)
も推論規則の形に形式化することにします。すなわち
| ( |
( { x | R } ) |
| ( |
(T ) |
| ( |
(T )R |
を推論規則として追加します。( tP 導入) が (5-1a)
を、( Î 導入) と ( Î 消去) が (5-1b)
を形式化したものです。
なお、tA(T )
Ù tP(A)
Ù TÎÎA tP 導入) と ( Î 導入) はそのままで、( Î 消去) のかわりに推論規則:
| ( |
T{ x | R }R |
T |
T |
が成り立つことになります。こちらの方が便利なので、以後 ( Î 消去)' の方を推論規則として採用することにします。
さて、上記の理論拡大において、tP(A)
tPt とは別の、新たな存在述語記号とみなすことができます。
そこで、今後はこのように新たな存在述語記号 s の追加とともに拡大された理論のことも理論 s とよび、s(T )
s 項とよぶことにしましょう。
以上の約束のもとで、上述の理論 tPt の冪理論とよび、tPt 上の)集合といい、{ x | R }
ÎAÎAÏA
すなわち冪項を項として形式化した概念を集合とよぼうというわけですが、この“集合”という名前は、単に“モノの集まり”という日常的な概念を連想できてイメージしやすいから昔からそうよんでいるだけで、集合論の創始者Cantor
の時代のように、“集合”を本当に“モノ”の“集まり”だと思っているわけではありません。むしろ形式上の観点からは、“モノの集まり”というよりは特定の変数に注目した命題という概念を対象化したものという方がむしろ実体に即しています。
冪理論は素朴集合論を定式化したものと見なすことができますが、ここで歴史上有名なRussell
のパラドクスについて考えてみましょう。
Russell
のパラドクスとは、 :º { x | x
Ïx }ÎΩ Û ΩÏΩ
ところが上記の定式化では、ÎΩÎ{ x | x
Ïx } Î 消去) により ÏΩ Ø 導入) により ÏΩt(Ω)
Î{ x | x
Ïx }Russell
のパラドクスは生じません(さらに言えば、t(Ω)
Øt(Ω)
すなわち ( Î 導入) の上段に t(T )
Russell
のパラドクスというのは、本来の項である t 項と新規に導入された tP
さて、メタ定理1〜4は冪理論についても成立します:
| メタ定理48 | 第1節で与えられた推論規則と、等号の推論規則と、ε量化記号の推論規則と、冪理論の推論規則の全部又は一部を持つ理論では、推論規則 ( 同 一 ), ( 代 入 ) は導出可能である。もし更に ( 換 ) を推論規則に持つならば、( 増 ), ( 減 ), ( 切 断 ) も導出可能である。 |
実際、メタ定理1〜4の各証明において、用いた推論規則が上に挙げた冪理論の推論規則の場合のみを検証すれば十分です。
まずメタ定理1を検証します。( y | x)
S( y | x)
R
まず、A が { z | R }
( y | x)
A{ y | R' }
また z が x と異なり y と同じ変数なら、同様に ( y | x)
A{ x | R' }
また z が x とも y とも異なる変数なら、同様に ( y | x)
A{ z | R' }
一方、A が (S | z)
R( y | x)
A(S' | y)
R'
また z が x と異なり y と同じ変数なら、同様に ( y | x)
A(S' | x)
R'
また z が x とも y とも異なる変数なら、同様に ( y | x)
A(S' | z)
R'
ゆえにこれらを組み合わせると、用いた推論規則が冪理論の推論規則の場合にも成り立つことがわかります。
次にメタ定理2を検証します。 ® (S | z)
R ® SÎ{ z | R }
このとき、上記の結果を用いると、 ® (S' | z')
R' ® S'Î{ z' | R' }
ここで *
*
® (S'* | y)P"*
また *
*
® (T | x)[S'Î{ z' | R' }]*
® S'*Î(T | x){ y | P" }*
® S'*Î{ y | P"* }
メタ定理3とメタ定理4については、何の変更点もなく、用いた推論規則が冪理論の推論規則の場合にもそのまま通用します。
以上でメタ定理48は証明されました。
さて、1 ,
Tn¼, t 項とするとき
(5-2a) |
(5-2b) [ |
(5-2c) { T |
と置いて、Æ を空集合、[
t]t の全体集合、{ T
1 ,¼, Tn }1 ,
Tn¼,
また、集合 A,B に対し、"Bx (
xÎA Þ xÎ )
Ì B
(5-3a) |
(5-3b) A |
(5-3c) ( A |
が成り立ちます。ただし (5-3a)
は (
Æ Ì A ) Ù ( A Ì [t] )
一般に、(5-3b),(5-3c)
を満たす2項関係 Ì を擬順序関係といいます。そこで、2つの集合に対する関係 = B Ì B Ù B Ì A= は tP
(5-4a)A |
(5-4b)A |
(5-4c) ( A |
を満たすことがわかります。ただし、これは前節で導入した等号 º とは異なるので、集合の相等とよぶことにします。これは人工的に定義した2項関係ですから、( º 消去) に相当する推論規則は一般に成り立ちません。
また、集合 A,B に対し、$Bx (
xÎA Ù xÏ )
Ë B Ë B Ú B Ë A ¹ BÏ の場合とは違い、Ë や ¹ は Ì や = の否定ではないことに注意します。
なお、記号 ¹ を用いると、集合 A が元を持つことを ¹ Æ
さて、集合 A と B に対し、
(5-5a) A |
(5-5b) A |
(5-5c) A \ B |
(5-5d) CB |
と置いて、順に、A と B の共分、合併、差集合、補集合といいます。このとき、集合 A, B, C に対し、メタ定理22〜24、17、29、31、25により、次の関係が成り立ちます:
(5-6a)A |
(5-6b)A |
(5-6c) (A |
(5-6d) (A |
(5-6e) (A |
(5-6f) (A |
(5-6g) A |
(5-6h) (C \ A) |
(5-6i) C \ (A |
(5-6j)CA |
(5-6k) C(A |
(5-6l)A |
(5-6m)A |
(5-6n) A |
(5-6o) A |
さて、項 A と、集合 I が与えられていて、iÎI Þ tP(A )
i
(5-7a) |
(5-7b) |
と置いて、それぞれ集合族 i(
iÎI )
特に = Æ
(5-8a) |
(5-8b) |
が成り立ちます。また、別の集合 B に対し、
(5-9a) ( |
{ x | ( |
{ x | |
|
{ x | |
|
{ x | |
|
(A |
(5-9b) ( |
{ x | ( |
{ x | |
|
{ x | |
|
{ x | |
|
(A |
が成り立ちます。ただし古典論理では、メタ定理39 (h),(k)
により Ì のところが = となるので
(5-9c)* ( |
が成り立ちます。また集合 I が元を持てば、
(5-10a) ( |
{ x | ( |
{ x | ( |
|
{ x | |
|
{ x | |
|
{ x | |
|
(A |
(5-10b) ( |
{ x | ( |
{ x | ( |
|
{ x | |
|
{ x | |
|
{ x | |
|
(A |
(5-10c) B \ |
{ x | x |
{ x | x |
|
{ x | x |
|
{ x | ( |
|
{ x | |
|
{ x | |
|
{ x | |
|
(B \ A |
(5-10d)C |
が成り立ちます。また古典論理では、さらに次の結果が成り立ちます:
(5-11a)* (C \ A) |
(5-11b)* C \ (A |
(5-11c)* C \ (C \ A) |
(5-11d)* CA |
(5-11e)* C(A |
(5-11f)*CCA |
(5-11g)* B \ |
{ x | x |
{ x | x |
|
{ x | |
|
{ x | |
|
{ x | |
|
{ x | |
|
(B \ A |
(5-11h)*C |
さて、一般に存在述語記号 a と b が与えられたとき、a(T )
Ú b(T )aÚb(T )
a 項又は b 項という“実体を持った項”であることを意味するので、1変項述語記号 aÚbaÚba と理論 b の和理論とよぶことにします。
そこで、特に理論 t とその冪理論 tPtP*
:º tÚtt 上の集合論とよぶことにしましょう。
さて、理論 t*
t*
t*
t**
t**
¼*t 上の高階の集合論といい、これらの高階の集合論を併せて t 上の階層理論といいます。必要に応じて次々に高階の集合論を作っていけば、かなり豊富な議論を展開することができます。
しかしながら、議論の途中でその都度高階の集合論を作っていくという操作はかなり煩わしく、できればこのような理論の拡大自体が固定された理論の中で再帰的に実行できた方が便利です。
そこで次のような考察を行ってみましょう。高階の集合論の述語 t**
¼** の個数はゼロでもよい)、α より β の方が t の肩の * の個数が多いとき < β £ α
定義により、 £ β(T )
(T )
さて、理論 *
{ · | · }
{ · | · }
α*
Î のことを Îα
( α*導入) |
α*( { x | R }α ) |
||
| ( |
α(T )α |
||
| ( |
T{ x | R }αP |
T α (T ) |
T α *(A) |
*導入) は、本当は
( { x | R }α )
*
さて、階層理論における対象というのは、ベースになる t 項と、各 α に対する { x | R }
αt 項のことを t 元とよび、{ x | R }
α*
*
*
Set(T )
t 元と集合をあわせて元とよび、項 T が元であることを t'(T )
また、ある £ β*
Îβ BÎB
また、A と B が共に集合で、ÎAÎB Ì B É A Ì B Ì A =s
B
また、集合 A は、A に属す集合が必ず A に含まれるとき推移的であるといって Tran(A)
なお、ここで用いた t' , Set
, Î , Ì , =s
このとき、次のメタ定理が成り立ちます:
(5-12a) | すべての |
(5-12b) | 任意の元 A , B に対し、これらを共に元に持つ推移的集合 C が存在する。 |
(5-12c) | 任意の集合 A に対し、A に含まれるどんな集合 X についても、それと相等なある集合 Y を元に持つ集合 B が存在する。 |
(5-12d) | 任意の集合 A と命題 R と A に現れない変数 x に対し、どんな元 X に対しても、(X | x)R |
その証明ですが、まず (5-12a)
は、 :º { x |
Ø^ }tt 項をすべて元に持つ集合なので明らかです。
また (5-12b)
は、α と β が存在して、A は α 元で、B は β 元ですから、 < β :º { x |
γØ^ }
実際、A は α 元で £ γ Îγ 導入) により Îγ CÎC
同様に、 £ γÎC
また、ÎC*
£ γ であるようなある δ に対して X は δ*
元です。従って、X に属す任意の Y は δ 項で、従って γ 項ですから、C の定義とメタ定理8と ( Îα 導入) により C に属します。これは Ì C
更に、t 元は γ 項ですから、C の定義とメタ定理8と ( Îα 導入) により C に属すので、以上により C は推移的です。
また (5-12c)
は、A がある α に対する *
:º { x |
Ø^ }α*
実際、 Ì A*
:º { x | x
αÎβ X }*(Y )
Îα*
導入) により Îα*
BÎB =s
X
そこで ÎYÎα Y Îα 消去) により Îβ XÎX
逆に ÎXÎβ X Ì AÎAÎα A(Z )
Îα 導入) により Îα YÎY
また (5-12d)
は、A がある α に対する *
:º { x | x
αÎα A Ù R }
実際、ÎA(X | x)
R*(A )
Îα A £ α Ù 導入) により (X | x)[x
Îα A Ù R](X )
Îα 導入) により Îα BÎB
逆に、ÎB*(B )
Îα B £ α Îα 消去) により (X | x)[x
Îα A Ù R] Ù 消去) により、Îα AÎA(X | x)
R
さて、上記の (5-12)
はメタ言語で表現されたメタ定理ですが、これを形式化して公理化することにより、再帰的な集合の理論を構築することができます。すなわち、階層理論のことはすべて忘れて、任意に与えられた理論 t に対して、引数1の述語 Set
と引数2の述語 Î を追加し、
(5-13a) |
(5-13b) a |
(5-13c) ab |
(5-13d) Tran(a) |
と定義して、次の公理:
(Set-1)x |
(Set-2) |
(Set-3) |
(Set-4) |
を与えて理論を拡大します。ただし (Set-4)
の R は文字 a , b を含まない任意の命題です。
この (Set-1)
〜(Set-4)
は、順に (5-12a)
〜(5-12d)
をそれぞれ形式化したものですが、これらを順に全体集合の公理、推移性公理、冪集合の公理、分出公理とよぶことにします。なお、(Set-4)
は任意の命題 R を含んでいるため、正確にいえば公理ではなく推論規則です。
以上の理論拡大において、Set(T )
*
Set
は一つの存在述語記号です。
そこで、理論 t と理論 Set
の和理論である理論 t't 上の再帰的集合論とよぶことにします。
再帰的集合論においても、形式化前と同様に、t'(T )
Set(T )
ÎB Ì B =s
B = BTran(A)
また、記号 Ï , Ë , ¹ を集合論の場合と同じ意味で用います。
さて、(Set-1)
を満たす集合 a を取ると、(Set-4)
により "t¢ x [ x
Îa Û ( xÎa Ù ^ ) ]a が存在して "t¢ x ( x
Îa Û ^ )
(5-14) |
で定義します。また、同じ a に対して、(Set-4)
により "t¢ x [ x
Îa Û ( xÎa Ù t(x) ) ]a が存在して "t¢ x [ x
Îa Û t(x) ]t の)全体集合を
(5-15) [ |
で定義します。また、元 a , b に対して (Set-2)
を満たす集合 c を取ると、(Set-4)
により "t¢ x [ x
Îg Û ( xÎc Ù ( x º a Ú x º b ) ) ]g が存在して "t¢ x [ x
Îg Û ( x º a Ú x º b ) ]
(5-16) {a, b} |
で定義します。特に {a, a}
{a}
{a, b, c}
:º {a, b}È{c}
また、 º a(Set-2)
を満たす c を取ると、(Set-4)
により "t¢ x [ x
Îg Û ( xÎc Ù "Set z ( Tran(z) Þ xÎz ) ) ]g が存在しますが、ここで Tran(c)
"t¢ x [ x
Îg Û "Set z ( Tran(z) Þ xÎz ) ]
(5-17) tran(a) |
で定義します。また、特に集合 a の元がすべて集合である場合、同じ c に対して (Set-4)
により "t¢ x [ x
Îg Û ( xÎc Ù $Set z ( xÎz Ù zÎa ) ) ]g が存在しますが、ÎcTran(c)
"t¢ x [ x
Îg Û $Set z ( xÎz Ù zÎa ) ]
(5-18) |
で定義します。また、集合 a と b に対し、それらの合併とよばれる集合を
(5-19) a |
で定義します。また、集合 a に対して (Set-3)
を満たす b に対し、(Set-4)
により "t¢ y [ y
Îb Û ( yÎb Ù Set( y) Ù y Ì a ) ]b が存在しますが、 Ì aÎb Ù y = x Ì aÎb"Set x ( x
Ì a Þ $Set y ( yÎb Ù y = x ) )"t¢ y ( y
Îb Þ Set( y) Ù y Ì a )
(5-20) P (a) |
で定義します。ここで {
Æ, a}
次に、集合 a に対し、(Set-4)
を満たす b を取ると、 Ì a(5-20)
により b = bbÎP (a)
"t¢ x [ x
Îb Û ( xÎa Ù R ) ]
(5-21) { x |
で定義します。また、集合 a と b に対し、それらの共分と差集合を
(5-22a) a |
(5-22b) a \ b |
で定義します。
さて、利便性のため、今後は t¢(x)
Ù Set(a) Ù xÎaÎaSet(a)
Ù Set(b) Ù a Ì b Ì b"t¢ x ( x
Îa Þ R )$t¢ x ( x
Îa Ù R )"xÎa :
R$xÎa :
R
このとき、全体集合、非順序対、和集合、合併集合、冪集合、分出された集合、空集合について、
(5-23a)x |
(5-23b) x |
(5-23c) Tran(tran(a)) |
(5-23d) a |
(5-23e) ( Tran(a) |
(5-23f) xx |
(5-23g) x |
(5-23h) |
(5-23i) x |
(5-23j) xy |
(5-23k) x |
(5-23l) { x |
(5-23m) x |
(5-23n) x |
(5-23o) x |
が成り立ちます。
ところで、明らかに、与えられた a , b , R 等に対して、それらの冪集合、分出された集合、空集合、全体集合、推移包、和集合、非順序対、合併、共分、差集合のそれぞれについて、それと同じ性質を持つ集合は、明らかに集合として相等です。
そこで、特に空集合と同じ性質を持つ集合、すなわち元を持たない集合をすべて空集合とよび、紛れのない限りやはり Æ で表すことにします。空集合は、明かに任意の集合に含まれます。
さて、理論 t 上の再帰的集合論では、ある1変項述語 r に対して、r 項は a の元である、という性質を持つ集合 a が存在すれば、(5-23k),(5-23l)
により、理論 r 上の冪理論 r*
の r*
項は、すべて (a)
ゆえに、この議論を繰り返せば、理論 r 上の階層理論における理論はすべて理論 t 上の再帰的集合論上の議論として正当化されることがわかります。
再帰的集合論において、集合 s を1個固定して、その冪集合 (s)
Æ , Ç , È , \
, C , Ç , È を
(5-24a) |
(5-24b) a |
(5-24c) a |
(5-24d) a \ b |
(5-24e) Ca |
(5-24f) |
(5-24g) |
で定義します。ただし、a , b , (s)
(5-23l)
により、それぞれの演算結果は確かに (s)
これらについても、(5-6)~(5-11)
の結果が [
t]
さて、再帰的集合論には、“いくらでも多くの”集合が存在する、という性質があることがわかります。
さて、 また、類 A に対して 集合論 を満たすすべての類 A に属す集合と相等な集合を有限集合といいます。
また、有限集合と有限集合の合併も有限集合です。
更に、有限集合だけからなる有限集合の和集合も有限集合です。
具体的には、空集合 Æ から始めて、空集合だけからなる集合 {
、空集合だけからなる集合だけからなる集合 Æ}{{
Æ}}
実際、こうして順次作っていった集合を並べて Æ , {
, Æ}{{
Æ}}¼, a , {a}
{a}
そこで、このことが a まで並べたものについては既に確かめられているものとし、{a}
Æ であるか、2番目以降であるかいずれかですが、前者なら、{a}
Æ は元を持たないので矛盾し、b が2番目以降の集合なら、b はその手前の集合 c により {c}
{a}
º {c} º ct 上の再帰的集合論も、存在述語記号 t't'
そこで、理論 t't'*
t'{ x | P }
Î も Î と書くことにします。Ï , Ì , Ë , Ç , È についても同様に Ï , Ì , Ë , Ç , È と書き、=s
=c
"t' x ( x
ÎA Û xÎa )t'*
(5-25a)
"Set a ( a = Æ Þ aÎA )(5-25b)
"Set a "t¢ b ( aÎA Þ aÈ{b}ÎA )
定義により、空集合や、有限集合 a に任意の元 b を加えた È{b}
{a}
{a, b}
実際、有限集合 a との合併が有限集合であるような集合の全体からなる類を A とします。
まず ÈÆ = aÆ は A に属します。
また ÎAÈbÈ(b
È{c}) = (aÈb)È{c}È{c}
ゆえに A は条件 (5-25)
を満たすので、すべての有限集合は A に属します。これは、有限集合 a と有限集合の合併が有限集合であることを意味しています。
実際、元がすべて有限集合であると仮定するとその和集合が有限集合になるような集合の全体からなる類を A とします。
まず ÈÆ = ÆÆ は A に属します。
また、ÎAt' 項 b に対し、È{b}
ゆえに È(a
È{b}) = (Èa)ÈbÈ{b}
ゆえに A は条件 (5-25)
を満たすので、すべての有限集合は A に属します。これは、元がすべて有限集合であるような有限集合の和集合が有限集合であることを意味しています。