整域 R は、その同値関係について排中律が成り立つ、すなわち任意の元 a , b について
(16-1)a |
が成り立つとき可識整域とよび、可識整域であるような体を可識体とよぶことにします。R が可識整域なら、その商体 q[R]
Z
は可識整域で、Q
は可識体です。
単位的可換環 R の元 a , b に対し、 = acÎR |
b
(16-2a) a |a |
(16-2b) a | |
(16-2c)a |
(16-2d) ( a | bc |
が成り立ちます。すなわち割り切るという関係 |
b1 と最大値 0 を持つ擬順序関係です。そこで |
b |
a ~ b|
は同値関係 ~ と両立します。
R の部分集合 A に対し、順序関係 |
に対する下限が存在するとき、これを A の最大公約元とよんで gcd
Alcm
Agcd
A ~ 1{a, b}
単位的可換環 R に対し、
(16-3a) gcd{a} |
(16-3b) a | b |
(16-3c) ( |
(16-3d) AA |
(16-3e) ( |
が成り立ち、更に R が可識整域なら さて、可識整域 R は、次数とよばれる が成り立つとき準ユークリッド整域といいます。
ところで が成り立ちます。
さて、負の整数 n に対して 一般に、単位的可換環 A において、A の有限列 と置くと、これは明らかに そこで、可識整域 R は、割り切るという関係 が成り立ち、かつ任意の2元が生成するイデアルは主イデアルである、すなわち
が成り立つとき、準主イデアル整域又は準 条件 と書けることが必要十分です。
ここで、一般に(準)ユークリッド整域は(準) となるような となり、これは 単位的可換環 R の を満たすとき既約であるといいます。 同伴でない2つの既約元 p と q は互いに素です。
もし R が有限可約で さて、一般に準 が成り立ちます。実際、 を満たす この結果を用いると、p が準 が成り立つことがわかります。
可識整域 R は、 と表されるとき、一意分解整域あるいは さて、 となり、従って とすると、 さて、次に R を単位的可換環、S を集合とするとき、単位的可換環 X と R から X への環準同型 f と S から X への写像 なお、1変数多項式環については次のような構成方法もあります。
で定義すれば、
等により、 という形に書けることに注意します。ただし右辺の和は実は有限和です。
が成り立つので、そのような F は存在すれば一意的です。
となって積を積に写すので、環準同型です。更に さて、 が成り立ちます。また、 が成り立ちます。
1変数多項式 と書けることを証明しましょう。
と書けます。ゆえに と書け、 が成り立つことを示せば十分です。
この が成り立つことが証明できます。
なお、 さて、R を強環とすると、R 上の1変数多項式環 で定義すれば、これは明らかに また R が可識整域なら また、R が可識整域なら、 次に R を が成り立つことを証明しましょう。
実際、p の全係数の最大公約元を a として が成り立つことを証明しましょう。
も a で割り切れます。a は既約元なので、 さて、次に整域 R 上の多項式の因数分解について考察しましょう。
と書けることが証明できます。ただし と書けることを証明します。
となりますが、仮定により と書けることがわかります。しかも 次に、K を体、 で与えられることを証明しましょう。
と書け、 次に可識体 K に対する準ユークリッド整域 R が 最後に 以上の結果を組み合わせれば、(16-3e)
は逆も成り立ちます。
実際、まず (16-3a)
は (16-2a)
により明らかです。
次に (16-3b)
は、左辺を仮定すると、a の約元であることと a , b の共通の約元であることが同値になるので、(16-3a)
により (16-3b)
の右辺が得られます。逆に右辺を仮定すると、特に a は b を割り切るので明らかです。
次に (16-3c)
は、a が可逆な元 c を割り切れば、 = ab-1 = 1 |
1 = 1(16-2c)
から明らかです。
次に (16-3d)
は、 Ì R(16-3c)
により c の約元は 1 と同伴なので、これが A のすべての元に対して共通な唯一の約元になります。
最後に (16-3e)
は、R の可逆元 c によって = bc = ac-1 ~ b
また R が可識整域のときは、右辺を仮定すると |
a = bc となる ÎR |
b = ad となる ÎR = adc(
1 - dc) = 0
ここで、R は可識整域ですから = 0 ¹ 0 = ad = 0 = b11 - dc ¹ 0(
1 - dc) ¹ 01 - dc = 0 = 1 \ {
0}Z
への関数 deg
が与えられ、任意の ,
bÎR
(16-4a) | deg(ab) |
³ | deg b | ( a, b ¹ 0 )(16-4b)
$!c, dÎR : [ a = bc + d Ù ( d = 0 Ú 0 £ deg d < | deg b | ) ] ( b ¹ 0 )
なお、(16-4b)
の c と d の一意性は、どちらか一方を示せば十分です。なぜなら、c の一意性から d の一意性が出ることは明らかですが、逆に d が一意的なら = bc + d = bc' + d(c
- c' ) = 0 ¹ 0 - c' ¹ 0 = c'
また、0 でない任意の元 a に対し、その約元の全体を A とするとき、同値関係を持つ集合 ( A ,
~ )(16-4b)
で deg
b = 0 = 0 = bc = 1
(16-5) deg
a = 0 Þ aÎR´deg
n :º n + 1deg
n :º n - 1| deg n |
= | n | - 1(16-4a)
が成り立ち、(15-52)
により (16-4b)
も成り立ちます。
しかも 0 でない整数 n の約元は、絶対値が | n |
Z
はユークリッド整域であることがわかりました。
{ ai
ÎA | 1 £ i < k }
(16-6) ( a
1 , ¼ , ak ) :º { åi aibi | biÎA , 1 £ i £ k }{ ai |
1 £ i < k }{ ai
ÎA | 1 £ i < k } = 1|
に関して排中律:
(16-7) a | b
b Ú Ø a |
(16-8)
"a, bÎR : $cÎR : ( a, b ) = ( c )PID
といい、更に有限可約であるとき主イデアル整域又はPID
といいます。
(16-7)
を満たす可識整域 R が準PID
であるためには、任意の 0 でない2元 ,
bÎR :º gcd{a, b}
,
qÎR
(16-9)
c = pa + qb
実際、まず (16-9)
を仮定して R が準PID
であることを証明しましょう。
任意の ,
bÎR = 0( a, b )
= ( b ) = 00 でないと仮定すれば十分です。このとき仮定により a と b の最大公約元 c が存在して (16-9)
が成り立つので、まず ( c )
Ì ( a, b ) = cg = ch,
hÎR( a, b )
Ì ( c )
逆に R が準PID
であると仮定すると、0 でない任意の ,
bÎR( a, b )
= ( c )ÎRÎ( a, b )
(16-9)
の形に書けます。また ,
bÎ( c )
= gd = hd(16-9)
に代入すれば、 = pgd + qhd = (
pg + qh)
d ~ gcd{a, b}
PID
であることを証明しましょう。
実際、まず (16-7)
が成り立つことを証明します。
= 0 = 0 |
a ¹ 0Ø b |
a ¹ 0
このとき (16-4b)
において、 = 0 |
a ¹ 0
ここで更に |
a(16-4b)
により |
d = br = 0 = 0 ¹ 0(16-4a)
により | deg d |
= | deg(br) | ³ | deg b |(16-4b)
に反します。従って Ø b |
a(16-7)
は証明されました。
あとは、準ユークリッド整域 R の 0 でない2元 a , b に対して、その最大公約元 c が存在して (16-9)
の形に書けることを示せば十分です。従ってこれを、 :º min{ | deg a | , | deg b | }
まず = 0(16-5)
により a 又は b が R の可逆元ですから、例えば a が可逆であるとすれば、(16-3d)
により gcd{a, b}
~ 1 :º 1 :º a-1 :º 0(16-9)
が成り立ちます。
次に、n まで正しいとして min{ | deg a | , | deg b | }
= n + 1
どちらでも同じですから | deg b |
= n + 1(16-4b)
を満たす c , d が存在します。
もし = 0 = bc |
a(16-3b)
により ~ gcd{a, b}
:º b :º 0 :º 1(16-9)
が成り立ちます。
次に ¹ 0
このとき = bc + dÎR
ところが min{ | deg b | , | deg d | }
d= deg £ n :º gcd{b, d}
(16-10)
r = pb + qd,
qÎR ~ gcd{a, b}
(16-10)
と = bc + d
(16-11) r
b = pb + q(a - bc) = qa + ( p - qc)(16-9)
の形に書けています。以上で帰納法が完成しました。
0 でも可逆元でもない元 p は、約元が 1 とそれ自身のみである、正確に言うと
(16-12)
"aÎR : [ a | p Þ ( a ~ 1 Ú a ~ p )]Ø 1 ~ p2 であることを意味しています。
実際、 |
p |
q ~ 1 ~ p ~ 1 ~ qØ p ~ 1Ø q ~ 1Ø p ~ q ~ 1gcd{ p, q}
~ 1(16-7)
が成り立つならば、同値関係 ~ は排中律を満たすので、この同値関係のもとで、p の約元の全体からなる有限集合 A は個数 n を持ちます(第11節参照)。
従ってこの場合、p が既約であることと = 2 ³ 31 で、 = 1PID
R において、0 でない p と a が互いに素なら
(16-13) p | ab
b Þ p | gcd{ p, a}
~ 1
(16-14)
1 = rp + qa,
qÎR = rbp + q(ab)
PID
R の既約元なら
(16-15) p | ab
Þ ( p | a Ú p | b )
実際、 = 0 |
a(16-15)
は自明ですから ¹ 0 :º gcd{ p, a}
~ p ~ 1
前者の場合は ~ gcd{ p, a}
(16-3b)
により p が a を割り切ることを意味します。
また後者の場合は p と a が互いに素ということですから、(16-13)
により p は b を割り切ることがわかります。
(16-7)
を満たし、かつ 0 でない任意の元 a が、互いに同伴でない有限個の既約元 (
1 £ i £ k )(
1 £ i £ k )
(16-16)
a ~ k
Õ
i=1piei
UFD
とよびます。
UFD
では、 |
a = bc(16-16)
の右辺の一部からなる積でなければなりません。
従って、UFD
でも有限集合は最大公約元と最小公倍元を持ち、(16-13)
や (16-15)
が成り立ちます。また、明らかに有限可約ですから、任意の元は、その約数の個数が定まり、従って特に、既約であるかないかどちらかです。
PID
はUFD
であることを証明しましょう。
実際、既約性について排中律が成り立つので、a の約元のうち、既約なもののみを選んで、その全体を { pi |
1 £ i £ k }( i
¹ j Þ Ø pi ~ pj ) < e'Ø pie ~ pie'
なぜなら、 ~ pie' = pie'(c
- pie'-e ) = 0 ¹ 0-e = c ~ 1
ゆえに同値関係 ~ のもとでの a の約元の個数を n とすると、(
0 £ e £ n ) + 1
ゆえに、各 i に対して |
a < n ³ 1(16-16)
が成り立つことを k に関する帰納法で証明しましょう。
まず、 = 0 ¹ 2
もし ³ 31 とも同伴でない 0 :º a1+1( i
ÎN )
以上により = 1(16-16)
の右辺が 1 なので、この式は成立します。
次に k より小さいとき (16-16)
が成立すると仮定すると、 |
a = bpkek
(16-13)
を繰り返し用いることにより p は b の約元であることがわかります。また、
ゆえに、b の既約な約元の全体は { pi |
1 £ i £ k - 1 }
しかも |
b
(16-17)
b ~k
-1Õ
i=1piei
(16-16)
が得られます。
なお、一意性は、
(16-18)
k
Õ
i=1piei
~ l
Õ
j=1qje'j
(16-15)
により ~ qj > e'jj からなる3つ組 (X, f,
j)(Y, g,
y) = F ° fy = F ° j[S]
[x]
R 上の1変数多項式環とは、単位的可換環 [x]
:
R ® R[x]
x
ÎR[x](R[x], i, x)
:
R ® XaÎX = F ° ia = F(x)
: R[x]
® X[S]
まず、R と S の集合の圏における余積を Q と書き、R から Q への標準写像を j , S から Q への標準写像を k と書きます。そこで、 :
R ® Q[S]
[S]
k に J を合成したものを i と書けば、(R[S], i,
i)
実際、X を任意の単位的可換環、 :
R ® XjX :
S ® c :
Q ® X = c ° jj = c ° k[S]
c = F ° J = F ° ij = F ° i
逆にこのような準同型 F が存在すれば、c ° j = F ° J ° jc ° k = F ° J ° kc = F ° J
以上で F は (R[S], i,
i)(X, f,
j)
まず R の点列 :º { pi | i
ÎN }0 、すなわち "i ³ n :
pi = 0[x]
(16-19a) ( p
i + q) :º pi + qi
(16-19b) ( pq)
i :ºi
å
j=0pj qi
-j
(16-20a) (( pq)r)
i =i
å
j=0( pq)
j ri-j =i
å
j=0j
å
k=0 pk qj
-k ri-j =i
å
k=0i
å
j=k pk qj
-k ri-j =i
å
k=0i
-kå
j=0 pk qj ri
-k-j =i
å
k=0 pk
(qr)i
i-k = ( p(qr))
(16-20b) ( pq)
i :ºi
å
j=0 pj qi
-j =i
å
k=0 pi
-k qk = (
qp)
i[x]
0 で 1 、その他で 0 を取る元 e を乗法の単位元とする単位的可換環になることがわかります。
そこで、 :
R ® R[x]
(a)
0 º a(
a)
i º 0( i
> 0 )x
ÎR[x]x
1 º 1x
i º 0( i
¹ 1 )(R[S], i, x)
実際、まず x
は (xk )
k = 1(xk )
i = 0( i
¹ k )ÎR[x]
(i( pk ) xk )
k = pk(i( pk ) xk )
i = 0( i
¹ k )
(16-21)
p =¥
å
k=0i
(
pk ) x
k
次に、任意の単位的可換環 X と環準同型 :
R ® XaÎX :
R[x]
® X = F ° ia = F(x)
ÎR[x]
(16-21)
の形に書いて、F が環準同型であることを用いれば、
(16-22) F( p)
=¥
å
k=0F
(i( pk ))F(x)
k =¥
å
k=0 f
( pk )
ak
逆に任意の ÎR[x]
( p)
(16-22)
の右辺で定義すれば、F は明らかに和を和に写し、
(16-23) F( pq)
=¥
å
k=0 f
(( pq)k )
ak =¥
å
k=0k
å
l=0 f
( pl ) f(qk
-l )ak =¥
å
l=0¥
å
m=0 f
( pl ) f(qm )
al+m =¥
å
l=0 f
( pl )
al¥
å
m=0 f
(qm )
am = F( p)F(q) = F ° ia = F(x)
[x]
x
の多項式とよばれますが、 :
R ® XaÎX = F ° ia = F(x)
:
R[x]
® XÎR[x]
( p)
ÎXa を代入したものとよんで、紛れのない限りこれを (
a)a として [x]
x
を取ると、F は恒等写像になりますから、p 自身が (x)
この記法のもとで、
(16-24)
p =¥
å
k=0pk
xk
Þ p(a) =¥
å
k=0pk
akÎR
(16-25) p
pk= 0 Û "kÎN : = 0ÎR[x]
> n0 であるとき高々n次であるといい、更に - 1次の多項式 r が唯一組存在して
(16-26)
g = pq + r
実際、多項式の定義により、g は、ある自然数 m が存在して高々m次ですから、まず存在を m に対する帰納法で証明します。
まず < n :º 0 :º g
次に ³ n - 1 + 1次であるとします。このとき、R の元 +1 - 1次の多項式 p' が存在して
(16-27a)
g = gm+1 x
m+1 + g'(16-27b)
p = pn x
n + p' - g' = gm+1 x
m+1 = gm+1 pn-1 x
m-n+1 pn x
n = gm+1 pn-1 x
m-n+1( p
- p' )
(16-28) g
= gm+1 pn-1 x m-n+1 p + ( g' - gm+1 pn-1 x m-n+1 p' )( )
+ r :º gm+1 pn-1 x
m-n+1 + q'(16-26)
の表示が得られ、帰納法が完成しました。
次に一意性ですが、これは = 0 = r = 0
(16-29) [
"l > k : ql = 0 ] Þ qk = 0
そこで、(16-26)
の両辺の + k0 , 右辺は = 0(16-26)
の応用例として、R 上の多項式 (x)
aÎR
(16-30) g(
a) = 0 Þ $!qÎR[x] : g(x) = (x - a)q(x)
実際、 :º x
- a(16-26)
を満たす q と r を取れば、r は高々0次なので、これは R のある元 d に他なりません。ゆえに (16-26)
で x
に a を代入すれば、左辺は 0 、右辺は d となり、(x)
= d = 0(16-30)
が得られます。
(
a) = 0aÎR(x)
= 0(16-30)
を、g の、根 a に対する因数定理といいます。
[x]
実際、[x]
³ n0 となるようなものの全体として表現したとき、[x]
¹ を
(16-31) p
pi ¹ q :º $i : ¹ qi(13-30)
を満たし、しかも Ø p ¹ q = q
更に、 ¹ q Û $i :
pi ¹ qi Û $i :
pi - qi ¹ 0 Û $i : (
p - q)
i ¹ 0 Û p - q ¹ 0[x]
(14-73)
が成り立ちます。
また、 ¹ 00 と異なるような i が存在し、(16-19b)
と、(14-75)
を繰り返し用いれば、-j ¹ 0(14-74)
により ¹ 0-j ¹ 0 ¹ 0 ¹ 0[x]
(14-74)
が成り立ちます。以上で [x]
[x]
実際、任意に ,
bÎR[x]
"i ³ n :
ai = bi = 0(16-1)
を満たすことから、n に関する帰納法により "i :
ai = bi(16-31)
の右辺が成り立ちます。これは [x]
(16-1)
が成り立つことを意味します。
また、[x]
,
b ¹ 0(16-1)
を満たすことから、 ¹ 0 ¹ 0(ab)
i+j = aibj ¹ 0 ¹ 00 と異なる多項式 ÎR[x]
= 0 ¹ 0 ¹ 0"i > n :
pi = 0deg
pdeg
は明らかに (16-4a)
を満たします。
特に、K が可識体なら、deg
p(16-26)
により、deg
は (16-4b)
を満たしますから、この場合、 [x]
UFD
とします。このとき、多項式 ,
qÎR[x]
:º pq
(16-32) gcd{r
0 , r1 ,¼, rdeg r } ~ gcd{ p0 , p1 ,¼, pdeg p } gcd{q0 , q1 ,¼, rdeg q } = ap'i = bq'j(16-19b)
により = abr'k(16-32)
が成り立つことを示せば十分です。
そこで p の全係数も、q の全係数もそれぞれ互いに素であると仮定します。ゆえに (16-32)
の左辺が 1 と同伴であることを示せば十分ですが、R はUFD
なので、すべての
そこで、k に対する帰納法により
(16-33)
$l £ k : [ ( "i < l : a | pi ) Ù ( "i < k - l : a | qi ) ]
まず = 0(16-33)
は自明に成り立っています。
次に、k のとき £ k(16-33)
が成り立っているものと仮定して、(16-33)
の k を + 1
このとき、仮定により |
rk < l |
pi |
pi qk-i > l |
qk-i |
pi qk-i
(16-34)
pl qk-l = rk -
å
i< l pi qk
-i -
å
i> l pi qk
-i (16-15)
により |
pl |
qk-l(16-33)
の [ ]
+ 1 + 1(16-33)
の [ ]
+ 1
以上で (16-33)
は任意の k について成り立つことがわかりましたが、特に = n + m ³ n( i
£ n ) £ n( i
£ m )
p を R 上の高々n次の多項式、aiÎR(
1 £ i £ n )
(16-35) p(x)
= pn(x - a1 )(x - a2 )¼(x - an )
この証明のために、0 £ k £ n - k
(16-36) p(x)
= (x - a1 )(x - a2 )¼(x - ak )gk(x)
まず = 00 :º p
次に k で成り立つと仮定すると、(16-36)
で x
に ak+1
(16-37)
0 = p(ak+1 ) = (ak+1 - a1 )(ak+1 - a2 )¼(ak+1 - ak )gk(ak+1 )ak+1 - ai ¹ 0(
1 £ i £ k )(
ak+1 ) = 0(16-30)
により、高々 - k - 1+1
(16-38) gk(x)
= (x - ak+1 )gk+1(x)(x)
- k+1(x)
- k - 1
ゆえに帰納法が完成し、(16-36)
は証明されました。ここで = n0次ですから R の元で、しかも 0次の係数ですから、上の証明の中で示したように、これは 0(16-35)
は証明されました。
ai(
1 £ i £ n )(
1 £ i £ n )(
ai ) = ci(
1 £ i £ n ) - 1ÎK[x]
(16-39) p(x)
:ºn
å
k=1ck
(x
- a1 )¼(x - ak-1 )(x - ak+1 )¼(x - an )
(ak - a1 )¼(ak - ak-1 )(ak - ak+1 )¼(ak - an )
実際、右辺に出てくる分数式は、x
に ak1 となり、他の ai( i
¹ k )0 となる - 1 - 1
次に、一意性を証明するため、q も条件を満たす高々 - 1 :º p - q(
ai ) = 0(
1 £ i £ n ) - 1(16-35)
により
(16-40) r(x)
= rn(x - a1 )(x - a2 )¼(x - an ) - 1 = 0 = 0[x]
UFD
で、[x]
[x]
実際、R の任意の有限集合は最大公約元を持つので、任意に ÎK[x]
ÎKÎR[x]
仮定により、[x]
{ si |
1 £ i £ n }[x]
[x]
そこで、p の [x]
= qr( r
ÎK[x] ),
cÎK´,
crÎR[x]
このとき = (bq)(cr)
[x]
(16-32)
により、その全係数は R で互いに素です。ゆえに = g/h( g, h
ÎR , h ¹ 0 )ÎR[x]
ÎR[x]
一方、 = aph(g
/h) = h(abcp)ÎR[x]
ÎR[x]
= g/h
ゆえに [x]
= qr ~ (bc)(qr)
= (bq)(cr)[x]
[x]
[x]
[x]
[x]
[x]
Z[x]
任意に ÎZ[x]
:º deg
pa が整数なら (
a)2n + 1(16-35)
により、もし p の根となる整数が + 10 又は + 1 + 1ai(
0 £ i £ n )(
ai )0 でない整数になります。
さて、(
ai ) Ì Z
一方、(16-39)
により、各 aiQ[x]
aiZ[x]
Z[x]
ai(
ai )(
ai )ÎAQ[x]
PID
であり、UFD
でもあることがわかりました。