集合 X に対し、(X ²)
(19-1a) X ² |
(19-1b) U,V |
(19-1c) ( U |
に加え、任意の ÎU
(19-2a) |
(19-2b)V |
(19-2c)V |
(19-2d) |
をすべて満たすとき、U を X 上の一様構造といい、一様構造の与えられた集合 ( X, U )
ここで DX ²
-1 ²
² \
V
なお、(19-2d)
は直観主義論理特有の条件で、古典論理では V として U 自身を取れば自明に成り立つので無意味な条件になります。
ちなみに X は元を持つとは限らないので、条件 (19-1)
にもかかわらず U はフィルターであるとは限りません。ただし、例えば集合 X 上にフィルターが存在すれば、X は元を持ち、従って U はフィルターになります。
さて、 さて、 次に、一様空間 (X ²)
(19-2)
の条件を満たすとき、U の有限部分集合の共分を含む ²
fil
U(19-1),(19-2)
を満たし、X の一様構造を定めます。
実際、fil
U(19-1)
及び (19-2a)
を満たすことは明らかです。
また、任意の Îfil
U{ Ui |
0 £ i < n }Ç{ Ui |
0 £ i < n } Ì U(19-2b),(19-2c)
又は (19-2d)
を満たす :º Ç{ Vi |
0 £ i < n }(19-2b)
又は (19-2c)
を満たす fil
U
残る (19-2d)
ですが、任意の ÎX ²ÎUiÏVi" i < nUi :
zÎ$ i < nVi :
zÏÎUÏV(19-2d)
が成り立つことを意味しています。
そこで、(19-2)
の条件を満たす (X ²)
fil
U(X ²)
(19-2)
を満たす (X )
{Ui | i
ÎI }È{Ui | i
ÎI }(19-2)
を満たすので、それの生成する一様構造 :º fil
È{Ui | i
ÎI }{ filUi | i
ÎI }sup {Ui | i
ÎI }( Y, U )
:
X ® YÎP (Y ²)
( f
´ f )-(U ) :º {(x, y)ÎX ² | ( f(x), f( y))ÎU }ÎP (X ²)(Y ²)
(X ²)
Ì P (Y ²)
(19-2)
を満たします。
実際、任意の ÎUÎX( f(x), f(x))
ÎDYDX Ì ( f
´ f )-(DY )(19-2a)
により
(19-3a) |
が成り立ちます。また、(19-2b)
を満たす V を取ると、(x, y)
Î{( f ´ f )-(V )}-1Þ ( y, x)
Î( f ´ f )-(V )Þ ( f( y), f(x))
ÎVÞ ( f(x), f( y))
ÎV -1Þ (x, y)
Î( f ´ f )-(V -1) Ì ( f ´ f )-(U )
(19-3b) {( f |
が成り立ちます。また、(19-2c)
を満たす V を取ると、(x, y)
Î( f ´ f )-(V ) ° ( f ´ f )-(V )(x, z), (z, y)
Î( f ´ f )-(V )ÎY( f(x), f(z)), ( f(z), f(y))
ÎV( f(x), f(y))
ÎV ° V Ì U(x, y)
Î( f ´ f )-(U )
(19-3c) ( f |
が成り立ちます。また、(19-2d)
を満たす V を取ると、
(19-3d) ( f |
が成り立ちます。以上で ( f
´ f )-[U ] :º { ( f ´ f )-(U ) Ì X ² | UÎU }(19-2)
を満たすことがわかりました。ゆえにその生成する X の一様構造:
(19-4) f #U |
が存在します。明らかに (19-2)
を満たす (Y )
(19-5) fil ( f |
が成り立ち、(19-2)
を満たす (X )
{Ui | i
ÎI }
(19-6) fil |
が成り立ちます。
ゆえに、(6-48b)
を写像 ( f
´ f )-{ ( Xi , Ui ) | i
ÎI }{ fi : X
® Xi | iÎI }
(19-7) f #sup{Ui | i |
が成り立ちます。
さて、一様空間 ( X, U )
( Y, U' )
:
X ® Y
(19-8) f #U' |
を満たすとき一様連続であるといいます。
写像 :
X ® Y :
Y ® Z(19-5)
により
(19-9) (g |
が成り立ち、また Y の2つの一様構造 U ,
(19-10) UU' |
が成り立つので、f が ( X, U )
( Y, U' )
( Y, U' )
( Z, U" )
(19-11) (gU' |
となるので ° g( X, U )
さて、一様空間 ( X, U )
= は
(19-12) x |
を満たすとき、一様構造 U と両立するといいます。同値関係 = を持つ集合 X 上に、= と両立する一様構造を与えたものを同値関係を持つ一様空間ということにします。
同様に、X 上の不等号 ¹ は
(19-13) ( |
を満たすとき、U と両立するといいます。不等号 ¹ を持つ集合 X 上に、¹ と両立する一様構造を与えたものを不等号を持つ一様空間ということにします。
不等号 ¹ が U と両立すれば、¹ に伴う等号 = も U と両立します。実際、(19-13)
の対偶により
(19-14) x |
となりますが、この右辺を仮定すると、任意の ÎU(19-2d)
を満たす V を取れば、(x, y)
ÏV(x, y)
ÎU(19-12)
の右辺が成立します。
さて、一様空間 ( X, U )
(19-15) x |
と(関係の包含関係として)最小の不等号
(19-16) x |
があります。実際、最初に ¹ が不等号になっていることを確かめましょう。
まず ¹ x(x, x)
ÏUÎU(19-2a)
により (x, x)
ÎDX Ì U
次に ¹ y(x, y)
ÏUÎU(19-2b)
により -1 Ì UÎU(x, y)
ÏV -1( y, x)
ÏV ÎU ¹ x
また ¹ y,
y,
zÎX(x, y)
ÏUÎU(19-2c)
により ° V Ì UÎU(19-2d)
により È CW = XÎU(x, z)
ÎV(x, z)
ÏW(z, y)
ÎV(z, y)
ÏW
(19-17a) (x, z) |
(19-17b) (z, y) |
(19-17c) (x, z) |
の少なくとも一つが成立しますが、(19-17c)
は成り立ちません。なぜなら (19-17c)
を仮定すると (x, y)
Î V ° V Ì U(19-17a)
か (19-17b)
が成り立ち、 ¹ y Þ ( x
¹ z Ú z ¹ y )
以上で ¹ が不等号であることが証明されました。(19-15)
の右辺は (19-16)
の右辺の否定と同値でしたから、= が ¹ に伴う同値関係であることもわかりました。これらの最大性と最小性は明らかです。
(19-15)
又は (19-16)
で定義される同値関係及び不等号を、一様構造 U に伴う同値関係及び不等号とよぶことにします。ゆえに一様空間は同値関係(不等号)を持つ集合とみなせることがわかります。
さて、一様空間 ( X, U )
ÎXÎU
(19-18) U(x) |
は、(19-2a)
により x を元に持ちますから { U(x) | U
ÎU }
(19-19) V (x) |
と置くと、( X, V )
実際、ÎU(x)
(17-10a)
は満たされます。
また、任意の ÎU(19-2c)
により ° V Ì UÎUÎV(x)
(x, y)
ÎVÎV( y)
( y, z)
ÎV(x, z)
ÎV ° V Ì UÎU(x)
( y)
Ì U(x)(x)
ÎV ( y)ÎU(x)
°(x)
Ì U(x)°(x)
°ÎV (x)(17-10b)
が成り立つことがわかります
ゆえに、一様空間は位相空間とみなすことができ、この (19-18)
で定義された位相を、一様構造 ( X, U )
( Y, U )
:
X ® YÎUÎX[( f
´ f )-(U )](x) = f -(U( f(x))) #
U #
V
また、X 上の一様構造 12121 £ U2 Þ V1 £ V2
ゆえに、 #
U £ U' Þ fV ' #
V £
さて、f を一様空間 ( Y, U )
( X, U' )
まず同値関係の場合、,
yÎY = yÎU' [U(x)]
Ì V( f(x))ÎUÎU(x)
( y)
ÎV( f(x))(x)
= f( y)
次に不等号の場合、,
yÎY(x)
¹ f( y)( f(x), f( y))
ÏV( y)
ÏV( f(x))ÎU' [U(x)]
Ì V( f(x))ÎUÎU(x)
ÏU(x)
(x, y)
ÏU ¹ y
さて、同値関係(不等号)を持つ一様空間を対象、一様連続な(強)関数を射とよべば、これは一つの圏を定めることがわかります。これを(強い)一様空間の圏とよぶことにします。
さて、(強い)一様空間の圏から、その一様構造を“忘れ”ることにより、同値関係(不等号)を持つ集合の圏への関手が得られます。この関手は明らかに忠実ですから、(強い)一様空間は、同値関係(不等号)を持つ集合の圏の上の構造を定めます。
ここで第9節に従えば、同値関係(不等号)を持つ集合 X 上の一様空間 U と V に対する擬順序関係 £ V(19-8)
で f を X の恒等写像とした場合の式、すなわち Ì V
また、同型な一様空間の間の恒等写像は一様連続なので、この恒等写像はそれぞれに伴う同値関係(不等号)に対して(強)関数となりますから、同型な(強い)一様構造に伴う同値関係(不等号)は一致することがわかります。
さて、集合 X と一様空間 ( Y, U )
:
X ® Y #
U= (不等号 ¹ )と両立します。
実際、f が関数で、,
yÎX = y(x)
= f( y)ÎU'( f(x), f( y))
ÎU(x, y)
Î( f ´ f )-(U ) #
U= と両立します。
また、f が強関数で、,
yÎXÎU(x, y)
Ï( f ´ f )-(U )( f(x), f( y))
ÏU(x)
¹ f( y) ¹ y #
U¹ と両立します。
以上で #
U(19-7)
と (19-9)
により (9-11a),(9-11b)
が成り立つので、第9節の議論が適用できて、(強い)一様空間の圏は完備かつ余完備であり、一様構造を“忘れる”関手は極限保存関手かつ余極限保存関手であることがわかります。
なお、等号を持つ集合 Y から一様空間 ( X, U )
:
Y ® X
双対的に、一様空間 ( X, U )
:
X ® Z
次に、X に位相 V が与えられたとき、X の一様構造 U で、( X, V )
( X, U )
( Y, U' )
:
X ® Y
あらゆる一様空間 ( Y, U' )
:
X ® Y #
U'( Y, U' )
:
X ® Y #
U' £ U
また、一様空間 ( Y, U' )
:
X ® Y #
U' #
V ' #
V ' £ V(x)
( f #V ' )(x)
£ V( X, V )
( X, U )
また、一意性については、( X, V )
( X, U' )
( X, U )
( X, U' )
Ì U'
このような一様構造 U を、位相 V の一様化とよぶことにします。これは、各一様空間にその定める位相を対応させる、一様空間の圏から位相空間の圏への関手を考えたときの普遍構造に他なりません。したがって、第9節の結果により、この関手は極限保存関手であることがわかります。
ところで、一様空間 ( X, U )
Hausdorff
空間になります。
実際、U に伴う位相と同値関係をそれぞれ V , = と書くとき、(x)
(x)
ÎU(19-2b),(19-2c)
により ° V -1 Ì UÎU(x)
ÎV (x)( y)
ÎV ( y)(x)
( y)
(x, y)
ÎV ° V -1 Ì U = y
また、一様空間 ( X, U )
¹ と書くと、次のような強Hausdorff
性:
(19-20) xU |
が成り立ちます。実際、 ¹ y(x, y)
ÏUÎU ° V -1 Ì UÎU(x)
ÎV (x)( y)
ÎV ( y)(x)
( y)
(x, y)
ÎV ° V -1 Ì U
さて、一様空間 ( X, U )
Ì X(19-2b)
により { U
- | UÎU } = U -U(x)
ÇA ¹ Æ Û xÎ[A]
(19-21) A |
また、(19-2b)
により { U
- | UÎU } = U Ì X ´ Y,
yÎX{U(x)
´ V -( y)}ÇC ¹ Æ Û U (x, y)
Î V ° C °
(19-22) C |
特に = DX ° DX ° U = U ° U(19-2c)
により、
(19-23) |
が成り立つことがわかります。すなわち、X がHausdorff
空間であるための必要十分条件は
(19-24) |
が成り立つことです。
また、任意の ÎU(19-2b),(19-2c)
を繰り返し用いれば -1 = V ° V ° V Ì UÎU(x, y)
ÎV(x)
´ V( y) Ì V ° V ° V Ì U(x, y)
ÎU°
(19-25a)V |
となり、これは任意の一様構造には開集合からなる基底が存在することを意味しています。また、任意の (x, y)
ÎV {V(x)
´ V( y)}ÇV ¹ Æ(x, y)
ÎV ° V ° V Ì U
(19-25b)V |
となり、任意の一様構造には閉集合からなる基底が存在することもわかります。