前節までは、ベクトルを使って議論してきましたが、実際の質点系の運動を求めるには座標を用いた議論の方が便利です。しかも座標も直交座標だけでなく、任意の曲線座標を用いた表現ができれば更に便利です。
質点系の運動を決める座標関数の全体を ( i
=1,¼,N )( i
=1,¼,N )
(10-1) ST |
t t |
T(q, |
· q , t) dt |
( q |
という積分を考えます。各関数 dqi = t0,
t00 となっているとき、この dqidST
(10-2) |
|
|||||||||||||||||||
|
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|
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|
ただし、dqi= to10 となることを用い、
(10-3) |
d |
¶ |
dt |
æ è |
· ¶ |
ö ø |
と置きました。さて、q から別の q' への1対1の変換:
(10-4) q'i(t) |
あるいはこれを逆に解いた
(10-5) qi(t) |
を考えてみましょう。q の仮想変位 dq に対応する dq'
(10-6) |
¶ |
これを (10-2)
に代入すれば、
(10-7) |
t t |
d |
¶ |
dt |
一方、(10-2)
を座標 q' の関数として表わした T に対して適用すれば、
(10-8) |
t t |
d |
dt |
これらを辺々引き算すれば、
(10-9) |
t t |
æ è |
d |
¶ |
d |
ö ø |
dt = 0 |
dq'j は任意に取れるので、( )
の中はゼロ、すなわち
(10-10) |
d |
d |
¶ |
が成り立つことがわかります。これは、言い換えると
(10-11) |
d |
ì í î |
¶ |
dt |
æ è |
· ¶ |
ö ø |
ü ý þ |
という1階の微分形式が座標の取り方によらないという形に表現することができます。
ところで、T がある関数 c = c(q, t)
d
tc/d
(10-12) Sd |
t t |
dt |
dt |
ですから、dq が = t
t0 , 10 となることから
(10-13) |
すなわち、(10-2)
と比較して、dq
(10-14) |
d |
æ è |
dt |
ö ø |
あるいは
(10-15) |
æ è |
dt |
ö ø |
が得られます。以上の結果を、質点系の運動エネルギー:
(10-16)K |
mivi² |
2 |
mi{ ( |
· xi )² |
· xi )² |
· xi )² } |
の場合に適用してみましょう(ただし xij は xi の第 j 成分)。
(10-17) |
d |
¶ |
dt |
æ è |
· ¶ |
ö ø |
d²xij |
ですから、Newton
の運動方程式 (D)
は、
(10-18) |
d |
と書くことができます(ただし Fij は Fi の第 j 成分)。ここで任意の曲線座標 ( k
=1,¼,N )(10-18)
の両辺に ¶xij/¶qk,
j(10-10)
を用いると、
(10-19) |
d |
¶ |
そこで
(10-20)Qk |
¶ |
と置いて、これを qk に共役な力とよべば、一般の曲線座標を用いたNewton
の運動方程式は
(10-21) |
d |
という形になります。ここで仮想仕事とよぶ1階の微分形式 d'
W
(10-22)W |
で定義すれば、qk とそれに共役な力 Qk の関係は、(10-20),(10-6)
により、
(10-23)W |
と書くことができ、運動方程式 (10-21)
も
(10-24)W |
という座標によらない単純な形に表現することができます。
さて、ある曲線座標 ( k
= 1 ,¼, N )( k
= 1 ,¼, f )
(10-25) qk |
という条件を束縛条件といい、このとき力学系は自由度が f であるといいます。このとき、各質点に働いている力
(10-26) Fii |
と分け、その合力によって束縛状態が保たれるものとします。そして、 (r)
i( k
= 1 ,¼, f )
(10-27)Q (r)k (r)ij |
¶ |
( k |
すなわち = 1,
f¼, dqk0 になるとき、 (r)
i (e)
i
(10-28)Q (e)k (e)ij |
¶ |
( k |
は Qk ( k
= 1 ,¼, f )(10-21)
は
(10-29) |
d |
(e)k = 0 ( k |
と書くことができます。特に (e)
i
なお、 (r)
ij
(10-30) |
¶ |
( k |
を満たす任意の仮想変位 dsi
(10-31) (r)i · |
が成り立つ、という形になります。例えば剛体の場合、束縛条件は、任意の2つの質点の距離が一定:
(10-32) |si |
という形を取りますが、この両辺を2乗して仮想変位をとれば
(10-33) (si |
作用・反作用の法則によれば、 (r)
ij = - F (r)
ji - sj(10-33)
から
(10-34) |
が導かれます。この式をすべての ,
j
(10-35) F (r)iij |
により (10-31)
が得られ、剛体の質点同士の間に働く力は束縛力であることがわかります。