Poisson括弧
p を q に共役な正準運動量とするとき、p, q, t の関数を物理量と呼ぶことにします。物理量 º A(p, q, t)
(12-1) |
· A |
dAt |
¶ |
æ è |
¶ |
dqit |
¶ |
dpit |
ö ø |
¶ |
æ è |
¶ |
¶ |
¶ |
¶ |
ö ø |
ただし最後の等式で (11-22a),(11-22b)
を使いました。ここで、任意に固定した p, q に対して一般に
(12-2) {A, B} |
æ è |
¶ |
¶ |
¶ |
¶ |
ö ø |
と置けば、(12-1)
は
(12-3) |
· A |
¶ |
{A, H} |
と書くことができます。{A, B}
Poisson
括弧といいます。Poisson
括弧の性質として、明らかに
(12-4a) {qi, qj} |
(12-4b) {pi, pj} |
(12-4c) {qi, pj} |
(12-5) {A, B} |
(12-6) {A, A} |
(12-7) {AB, C}B |
(12-8) {A, BC} |
が成り立ちます。特に (12-3)
で = H(12-6)
を使えば、
(12-9) |
· H |
¶ |
が得られ、特に H が陽に t を含まなければ、
(12-10)H |
すなわちエネルギーの保存則が得られますが、もっと一般に、{A, H}
= 0(12-3)
により
(12-11)A |
が得られます。例えば H が特定の pi を含まなければ、(12-2)
により明らかに {qi, H}
= 0
(12-12)qi |
が、同様に、H が特定の qi を含まなければ、(12-2)
により明らかに {pi, H}
= 0
(12-13)pi |
すなわち(正準)運動量の保存則が得られます。さて、
(12-14) {{A, B}, C} |
|
||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||
|
ですが、この最後の表示は A, B, C についてサイクリックに入れ替えて足し合わせると、すべてキャンセルして消える形をしています。すなわち
(12-15) {{A, B}, C} |
が成り立つことがわかります。これをJacobi
の恒等式といいます。