本節では静電場の導体に働く力を求めます。第15節の設定条件に加え、導体以外の空間には電荷が存在せず、また簡単のため ε は定テンソルと仮定します。なお、本節では div
Dr と書くことにします。
今、実パラメター l を持つ3次元空間からそれ自身への写像 ψl が与えられ、Qi , Ωi (i
=1,¼,n)l に依存し、かつ Ωi はパラメターと共に動く、すなわち l に依存しない Ωo
i (i
=1,¼,n)
(17-1) Ωi |
が成り立っているものとします。また、パラメター l に対する微分を
(17-2) |
d |
¶l |
Lu |
で定義します(「微分多様体」第15節 (15-6)
参照 )。ただし、u は
(17-3)u |
ds |
で定義される仮想変位率ベクトルです。ここで (17-2)
と L
u に関する公式(「微分多様体」第20節 (20-34)
参照 )を使えば、
(17-4) |
d |
(D · dS) |
ì í î |
¶l |
u div D |
ü ý þ |
· dS |
これに · ds ^
(19-48)
参照 ):
(17-5) E · ds ^ G · dS |
を使うと、
(17-6) E · ds ^ |
d |
(D · dS) |
|
|||||||
|
||||||||||
|
||||||||||
これを全空間で積分すると、右辺の { } の中の第3項の積分は消えるので、
(17-7) |
E· ds ^ |
d |
(D · dS) |
ì í î |
E· |
¶l |
E · u div DE |
ü ý þ |
dV |
ここで (17-7)
の左辺を、(15-13)
による
(17-8) E · ds |
および
(17-9) d(D · dS) |
を使って変形すると、
(17-10) |
E· ds ^ |
d |
(D · dS) |
|
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したがって、(17-7)
の 左辺に (17-10)
を、右辺に div D
º r(15-3)
を適用すれば、
(17-11) |
dQi |
ì í î |
E· |
¶l |
·u |
ü ý þ |
dV |
ゆえに、
(17-12) |
dUe |
|
|||||
|
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|||||||
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|||||||
そこで、パラメター l に共役な力 Fe
l を
(17-13) Fe |
f e · u dV |
で定義すると、(17-12)
から
(17-14) dUe |
が得られます。一方、Ω で r = 0(15-16)
は
(17-15) Ue |
2 |
となるので、両辺を2倍してから微分を取れば、
(17-16) |
となるので、(17-16)
から (17-14)
を辺々引けば、
(17-17) dUe |
が得られます。従って、(17-14)
と (17-17)
から Fe
l は次の式で計算できることがわかります:
(17-18) Fe |
æ è |
e |
ö ø |
Qi | æ è |
e |
ö ø |
ただし、右下の添字は、それらの変数を固定して微分することを意味する熱力学でおなじみの記法です。
さて、空間に点電荷が存在すると、エネルギー積分 (5-21)
が発散してしまい、上記の議論が適用できないので、別に考察する必要があります。
以下、誘電率 e がスカラーである場合のみを考え、まず点電荷 ds' = - grad
j e
'l に対して (17-3)
で u を定義すると、l に共役な力は
(17-19) Fe |
f e' · u dV |
· u dV |
¶l |
となります。ただし j は点電荷が置かれている位置のスカラー・ポテンシャル j(s')
次に、空間に n 個の点電荷 dsij'i
(17-20) |
ただし
(17-21)dij |
|
( rij |
で、e
(17-22) U'e |
2 |
2 |
å i¹j |
dij Qi Qj |
で定義し、lk(17-20)
により
(17-23) Fe |
¶l |
¶l |
(dki Qi ( |
|
Qk Qi |
2 |
å i¹j |
|
Qi Qj |
æ è |
e |
ö ø |
Qi |
また (17-22),(17-20)
により
(17-24) |
æ è |
e ¶ |
ö ø |
j(dij Qj |
ですから、
(17-25) dU'e |
æ è |
e ¶ |
ö ø |
dQi |
æ è |
e |
ö ø |
Qi | d |
が成り立ちます。一方、(17-22)
により
(17-26) |
ですから、(17-26)
から (17-25)
を辺々差し引けば
(17-27) dU'e |
となるので、(17-18)
と同様に、
(17-28) Fe |
æ è |
e |
ö ø |
Qi | æ è |
e |
ö ø |
が成り立つことがわかります。