本節では静磁場の完全導体に働く力を求めます。第18節の設定条件に加え、完全導体以外の空間には電流が存在せず、また簡単のため μ は定テンソルと仮定します。なお、本節では rot
H
今、実パラメター l を持つ3次元空間からそれ自身への写像 ψl が与えられ、Ii ,Ω' ,Si (i
=1,¼,m)l に依存し、かつ Ω' ,Si はパラメターと共に動く、すなわち l に依存しない Ωo
' ,So
i (i
=1,¼,m)
(20-1) Ω' |
(20-2) Si |
が成り立っているものとします。また、パラメター l に対する微分を (17-2)
で、仮想変位率ベクトル u を (17-3)
でそれぞれ定義します。
さて、(17-7)
は、その証明を見れば明らかなように、任意のベクトル場 E と D に対して成り立ちますから、これを H と B に対して適用すれば、
(20-3) |
H· ds ^ |
d |
(B · dS) |
ì í î |
H· |
¶l |
H · u div BH |
ü ý þ |
dV |
ここで (20-3)
の左辺を、(18-17)
による
(20-4) B · dS |
および
(20-5) d(H · ds) |
(20-6) d(J · dS) |
および、Ω" でのみ成り立つ
(20-7) A · dsΦ |
を使って変形すると、
(20-8) |
H· ds ^ |
d |
(B · dS) |
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したがって、(20-3)
の 左辺に (20-8)
を、右辺に rot H
º J(18-4)
を適用し、
(20-9) (B |
に注意すれば、
(20-10) |
dΦi |
ì í î |
H· |
¶l |
(J |
ü ý þ |
dV |
ゆえに、
(20-11) |
dUm |
|
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そこで、パラメター l に共役な力 Fm
l を
(20-12) Fm |
f m · u dV |
で定義すると、(20-11)
から
(20-13) dUm |
が得られます。一方、Ω で = 0(18-22)
は
(20-14) Um |
2 |
となるので、両辺を2倍してから微分を取れば、
(20-15)Ii |
となるので、(20-15)
から (20-13)
を辺々引けば、
(20-16) dUm |
が得られます。従って、(20-13)
と (20-16)
から Fm
l は次の式で計算できることがわかります:
(20-17) Fm |
æ è |
m ¶l |
ö ø |
Φi | æ è |
m ¶l |
ö ø |
Ii |
さて、空間に線電流が存在すると、エネルギー積分 (5-21)
が発散してしまい、上記の議論が適用できないので、別に考察する必要があります。
以下、透磁率 m がスカラーである場合のみを考え、まず閉曲線 Γ を流れる線電流 = I γ
Γ = rot
A m
'l に対して (17-3)
で u を定義すると、l に共役な力は
(20-18) Fm |
f m' · u dV |
(J |
(B |
(B |
(rot A |
ここで、外部磁界 B による Γ に沿った外部磁界による磁束を Φ と書いて、動く曲線上の積分の時間微分の公式(「微分多様体」第20節 (20-38)
参照 ) と A 自身は l によらないことと ¶Γ = Æ
(20-19) |
|
¶l |
A· ds |
ì í î |
¶l |
rotA ´ |
ü ý þ |
· ds |
A·u |
(rot A |
となります。(20-18),(20-19)
により
(20-20) Fm |
|
が得られます。
次に、空間に n 個の線電流 γ
Γi
(20-21)Φ'i |
ただし
(20-22)Lij |
4p |
Γi |
ds' · ds r |
で、m
(20-23) U'm |
2 |
2 |
å i¹j |
Lij Ii Ij |
で定義し、lk(20-20)
により
(20-24) Fm |
¶l |
¶l |
(Lki Ii ( |
|
Ik Ii |
2 |
å i¹j |
|
Ii Ij |
æ è |
m |
ö ø |
Ii |
また (20-23),(20-21)
により
(20-25) |
æ è |
m ¶ |
ö ø |
j(Lij Ij |
ですから、
(20-26) dU'm |
æ è |
m ¶ |
ö ø |
dIi |
æ è |
m |
ö ø |
Ii | d |
が成り立ちます。一方、(20-23)
により
(20-27)Φ'i |
ですから、(20-27)
から (20-26)
を辺々差し引けば
(20-28) dU'm |
となるので、(20-17)
と同様に、
(20-29) Fm |
æ è |
m |
ö ø |
Ii | æ è |
m |
ö ø |
Φ'i |
が成り立つことがわかります。