構成・演出:高平哲郎 音楽監督:島健 美術:岩井正弘 振付:川崎悦子 タップ振付け:玉野和紀 照明:吉川ひろ子 音響:小幡亨 舞台監督:高橋春樹 ヴォイストレーナー:古賀義弥 衣装コーディネート:たかひらみく 稽古ピアノ:宇賀神典子 出演者:島田歌穂/玉野和紀 吉野圭吾/北村岳子
〜稽古場日記〜
4月26日
久しぶりに稽古場へ行く。 歌の稽古が終わるとダンス、タップダンスの振り付けで大変な時期。 しばらくは歌の稽古はお休みだったが、そろそろ固まったのだろう。 お呼びがかかった。 5月9日が初日なので、もうのんびりしてはいられない。 M2)から始めるようにスケジュールが組んである。 歌とタップダンス、ちょっとタフな感じの大変なナンバー。 2、3ケ所の歌詞とフレーズの変更。 タップのステップとの関係ですこし手こずるが、さすがに優秀な キャストの集まり、大変そうだが楽しそうにこなしていく。 このようなことは、舞台を作っていれば日常茶飯事。 それはダンスをしない私の想像を超えるものかな? なんちゃって! 予定の曲目は時間内にこなせず次回に持ち越し、 その時はデジカメで稽古スナップを撮りこのぺージに…
4月29日
衣装パレードの後に歌稽古。 先ほどまで一緒にいた演出の高平氏は、仕事の為にいなくなった。 Snuff That Girl から始める。 かなりスピーディーな動きにあわせ、歌にシャープなフィーリングを要求し、 かなりの出来上がり。ここまでいければ合格! 4人のコンビネーションが良い。 熱の入った稽古が2時間続いたので休憩をと提案するが、キャストからこのまま の乗りで続けたいとリクエスト! しかし稽古ピアノの宇賀神から泣きが入りやむなく5分だけのお休み。 すごいファイト。 この事だけでもうスペシャルな舞台になることは必定。 5月9日の初日が楽しみ! In The Mood はかなり難しい。というより物凄く難しいが、 島田歌穂/北村岳子の二人の努力でGood!苦労したナンバーの出来が良いと感激するのだ。 舞台を観てもらえば、どれ程かわかってもらえるのですヨー。 約束どうりデジカメでスナップ、ダンスをしながらなのでフォーカスはいまいち?
5月3日
衣装をつけての通し稽古。 着替えが多いので結構大変そうだが、衣装をつけると本番に近い感じになるので、 こちらサイド(スタッフ側)はうれしい。 衣装は"たかひらみく"さん!頑張っているのがよくわかります。 演出の高平氏とはもう20年来の友人、才能豊かな人だ。 今回もその才能を見のがすまい。 彼とは”今夜は最高”というNTVの番組ではじめて知りあった訳ですが、 それがつい昨日のようです。 明日はバンドだけのリハーサル。 5月5日からはバンドが一緒のリハーサルになる! 楽しみ。 ちょっと風邪ぎみだけど、私も頑張ろう!
5月7日
昨日、書いた稽古場日記を紛失しまったらしい。 メモならゴミ箱を探せばいいが、パソコンの場合はそうはいかない。 パソコン歴なら10年のキャリアなのすですが、いまだにこの始末。 いいほうに取れば、風邪がまだ残ってるせいか? "逃した魚は大きい"と云うけれど、ホントだ。 すごくいい文章を書いたような気がするのです…アーもったいない! とにかく、5月6日が稽古場でのリハーサル最終日だったのです。 仕上がりはとにかく順調…いやそんな事は書こうと思ってなかった。 でも順調なのはホント! 思い出そうとする自分が情けないので、明日のリハの模様を書こうと決心。
5月8日
青山円形劇場はその名前の通り円形? ステージングに気を使わなければ… でもその心配は舞台を見て吹き飛んだ。 その円形を利用したカッコイイ舞台になっている。 ここにきて、皆の力が集結する。 いい意味での緊張感に包まれた円形劇場に、タップシューズの音が心地よく鳴り響く。 その中で音響スタッフは、バンド、ボーカル、タップのサウンドバランスを取りなが らナンバーをこなしていく。 閉館ぎりぎりまでリハーサル! いよいよ明日は初日。 間違い無く GOOD SHOW になる。
5月9日
いよいよ初日だ! 2時から予定のゲネが30分遅れの2時30分からになる。 想像通りの出来上がりだが、欲張りの我々はそれでもキャストにまだ注文をだそうとする。 それもこれもいい舞台を作りたいという"欲望という名の電車"に乗っているのからかも? スタッフの席がない程に、客席はもういっぱいに溢れている。 ひょっとすると見れないのではと心配したが、なんとか準備してくれた。 開始前のアナウンスから観客の反応が良い。 つかみはOKということだろうか? 思惑どおりというよりも、それ以上の反応に安心し、舞台は、作る人、演じる人、観る人 の三位一体で成立するものだと改めて感じ、お客さまに感謝! 演出の高平氏、音楽の島氏、プロデューサーの砂田氏と成功に握手して、関係者全員と乾杯! 風邪の為に声が出なくなった私は"10時が閉館です"のアナウンスに追い出されるように 青山円形劇場をあとにした。 心地よい5月の夜風に吹かれながら!
5月13日
今日は池袋に行くために、池尻大橋から渋谷へ田園都市線に乗り込む。 背中に視線を感じたので振り返ると、偶然サックス奏者のボブさんと出くわす。 『あれ?』お互いにビックリクリクリ、クリックリ??? ボブさんは、ちょうど青山円形劇場へ向かうところだった。 彼は当然、いっしょに私も青山円形劇場へ行くだろうと思ったらしいが、山の手線に 乗る私は、渋谷でサヨナラしなくてはならない。 短い間の会話だったのですが、話がはずんだ。 「ステージは出演者、観客が一体となり盛り上がってるよ、楽しい作品だね」とボブ さんも、気に入ってる様子。 ボブさんとは『HONK!』でも一緒だったので、気心が知れているし、また素晴らしい ミュージシャンだ。
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