国語の寺子屋から6年生へ 入試直前のアドバイス
2015年1月28日
6年生の皆様、今回は物語的文章についての確認事項と、選択肢問題、記述問題の注意点
をお伝えいたします。
受講生の皆様は、長い間一緒に勉強してきたので、もう身についていると思います。それ
でも、もしかしたら役に立つかもしれないと思い、皆さまのご様子を思い浮かべながら、
パソコンに向かっています。
受講生の方々は、前回と同様に読解プリントと併せてお読みください。
*入試問題をやり始めるときに、ぱっと本文に飛びつかず、まずは解答欄を見渡して全体
を把握しておきます。注意書きも、きちんと読んでくださいね。
1、物語的文章
物語的文章は、気持ちの変化と、そのきっかけとなったできごとをはっきりさせる
@文中の設問の傍線の番号を上の余白に書き、同時に傍線のすぐ先の一区切りに|をつけ
る (答え分け)
A読解プリント「印つけとメモ書き」の読み方の規則に従って印つけをしながら読み始
める(気持ちを表していることばや表現、「しかし」とその後の文章、くり返されている
言葉には必ず印つけをする)
B文中の傍線を含むもう少し先のひと区切りまで読み、設問に進む(つまり、答え分けを
して設問に進むということ)
C設問に印つけをして、条件を明確にする
Dこの短いひと区切りの答え分け内で、その設問に解答できるかどうかを考える
(「このとき問題」は、「このとき」という短い答え分けが有効でしたね)
E解答できないようならば、もう少し先のひとかたまりの文章を読む
F物語的文章は、最大、場面内まで読む範囲を広げることもある
G気持ちを表していることばや表現に印つけをして、気持ちの変化を目に見えるよう
にする(印つけをして、上の余白に+・−と書く。さらに、 + → ― のようにして
おくと変化がはっきりする)
H「しかし」をこく○で囲み、その後の大切な文章には必ず印つけをする
Iくり返されていることばを四角で囲む
Jすいすい読み進むのではなく、「読みながら、解きながら」
2、選択肢問題で気をつけること
@設問の傍線を含むひと区切りまで読み、設問へ(解答できない場合は、もう少し先の区
切りまで読む)
A設問に印つけをしながら、読む
―― 皆さん気をつけて!! 設問の条件に合わせて解答するのですよ――
B本文に根拠を求める(答え分けをすると、範囲が明確になりますね)
―― あいまいな記憶で解答しないこと ―――
C選択肢の文章に、一つ以上の○×△をつけながら、止まらずに読み進む
○ 文中に書かれていること・言い換えられていること
× 書かれていないこと
△ 自分が良くわからないこと――△をつけて先へ進むことがコツ
(考え込むとミスをする)
D注意点
・一般的な常識を聞かれているのではなく、文中の意見に忠実に
・「ぼくはこう考える」ではなく、文章に忠実に
・文中のどこかに書かれていることばに飛びつかない(今、設問で聞かれていることは
何かを確認する)
これを読んでいる受講生のあなたへ
・「ふさわしいもの」を選ぶのか、「ふさわしくないもの」を選ぶのかという問題
は、むしろ得意になりましたね!
・記号を写し間違えることは … 最近は、もちろんありませんよね!!
3、記述問題で気をつけること
@設問で聞かれていることは何かを明確にする――文末をメモする
・なぜ〜から
・どのようなことか説明しなさい〜(という)こと
A気持ちを考えるなぜ問題の解答の形
元の気持ち―できごと―変化した気持ち―文末 ←ここが解答の中心になる。
「できごと」や「元の気持ち」は、字数制限に合わせて書く
以上、物語的文章を中心にお伝えいたしました。
入学試験に向けて、皆さんが今まで学んでいらしたことを、十分に発揮できますようにと
祈っています。自分のペースで、精一杯 取り組んできてくださいね。
国語の寺子屋 早川尚子 2015年1月28日 0時5分 記