6年生にお伝えしたいこと

模擬試験もおおかた終わり、いよいよ一区切りの時期となりました。
これからの時期には、こどもたちは今までの中で最も集中して勉強をします。一番伸びる時です。大人の側も不安はつきませんが、ドンと腹を据えて、子ども達とともに日々を大切にきびきびとお過ごしください。

◎心がけていただきたいこと
・模擬試験の結果で安易に志望校を変えないこと

・過去問を繰り返すこと。併願校も12年分はやること

・第一志望校の分析はなさっていらっしゃるでしょうが、併願校に関して、特に理社の暗記
 ものは親が分析をして単元ごとに分類をします。そして、子どもに問いかけ、口頭で答え
 させることで時間を有効に使います。あいまいな事項を確認し、すぐ定着をさせること。
 そのようにして、「やり遂げた」感じを親子ともに持つこと。

 この時期に暗記したものは、試験当日まで忘れません。どんどんやってください。大きな
 得点源になります


・不安そうな様子が見えた時、次のことをお子さんにお伝えください。
  不安になった時には
  @漢字を一つでも多く覚える
  A正確に計算をすることを意識して一題でも解く
  B社会の暗記ものを書き出しながら地図、年表を見て押さえて覚える 
  C理科は基本の暗記事項を覚え、図を目で見て確認する

 「不安になったら身体(目と手と口)を動かす」ということです。
  この時期は、暗記物を考えられないほどのスピードでこなしていきます。
  今までとは、子どものメンタルは大きく違うということを心においてサポートしてあげて
  ください。

・不安の裏返しで「落ちる気がしない」とか「大丈夫だよ」とか言う場合があります。その
 時に
「そんなのんきなことを言っていると受からないわよ」と言わないようにしてくださ
 い。一
応は認めてあげ、しかし、子どもの様子やミスの仕方に目を向けるようにします。
 
基本をミスしているならば、そこに戻って確認をします。この作業の繰り返しが、大きな
 効果を生み出す秘訣です。どうか見過ごさないでください。


・子どもは心が伸びやかで、晴れ晴れしている時は最大の力、あるいはそれ以上の力を出す
 ということを信じ、決して否定的なことを言わないこと
 この時期こそ、「テンポよく明るく」を心がけてください。

・国語に関しては、HP2004年の「仕上げの学習」2005年「過去問への取り組み」
 をご覧ください。


・防げるミスが多くあるはずです。「記述が・・・」「心情が・・」ということではなく、
 少し気をつければ、一点一点とれるものもあるはずです。それを見つけてください。


・選択肢のミスは、それを選んだ根拠が、文中のどこにあるのかを今一度見直しをしてくだ
 さい。 
案外根拠を探すことができるようになっていることに、子ども自身が気がつきま
 す。気がつけば自信を持って問題に取り組むようになります。

 今までは素直に親の言葉を聞くことのなかった子ども達も、この時期は素直に聞きます。
 けっして怒らないこと。応援しているという気持ちで接してあげてください。


・選択肢問題のミスのパターンは、2005年「過去問への取り組み」に書いてありますの
 で確認してください。そのパターンのミスなら、今ならばすぐに正せます。信念を持って
 導いてあげてください。


・どの科目も一点一点を積み上げていくという気持ちで勉強を進ませます。

・併願校も含めて受ける学校を、「我が子を通わせたい志望校グループ」としてお考えくだ
 さい。



◎受験当日に気をつけていただきたいこと
 受験日は、親子ともにくたくたになりますが、お昼寝はなさらないでください。お昼寝を
 すると、夜、寝られなくなることがあります。そして、寝不足のまま二日目の試験を受け
 ることになります。 頭が思うように働かず、実力を発揮できないという事態も起こりま
 す。
夕食を早めにし、早く就寝し、次の日も良い状態で受験できるようにと考えてお過ご
 しください。

◎発表まで
 受験から発表までの間に子どもの精神は大きく成長します。今まで味わったことのない複
 雑な心境で時を過ごします。じっと自分の気持ちと戦いながら待つしかないのです。
 
12歳という節目にこの気持ちを経験できることは、大変価値のあることです。結果だけ
 ではなく、この時間を経験することに大きな意味があると私は思います。本当に貴重な体
 験です。

この時期にお伝えしたいことは沢山ありますが、体調がすぐれません。この度は、簡潔に述
べさせていただきました。
お子様方の、また、ご家族のご健勝を心よりお祈りいたしております。

本当に寒い今年の冬ですが、早くも草花が可愛い芽をちょこっと出し始めています。

                                              2005-12-23